大人は、不愉快な努力を続けていく
平和とは、バラ色の世界ではなく、忍耐や妥協といった不愉快な努力を続けていく世界なのだ。 週刊文春の「文春図書館推薦」という短いコーナーに記されていた一文。未読だが、丹羽宇一郎氏の話題本『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』がされていた。おそらく引用ではないだろうが、丹羽氏の... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
平和とは、バラ色の世界ではなく、忍耐や妥協といった不愉快な努力を続けていく世界なのだ。 週刊文春の「文春図書館推薦」という短いコーナーに記されていた一文。未読だが、丹羽宇一郎氏の話題本『Z世代は戦後初めて銃をとる世代になるかもしれない』がされていた。おそらく引用ではないだろうが、丹羽氏の... 続きをみる
『普天を我が手に』第二部 (奥田英朗 講談社) 第二部の主人公たちは第一部で中心となった者の息子、娘である。この四人は1926年末つまりわずか一週間しかなかった昭和元年生まれという共通項を持つ。多感な時期となった15歳からの、それぞれ... 続きをみる
今日で2025年度のこども園訪問が終了した。図書館勤務時から始めて4年継続したことになる。今年度は4つの園、月一回の計画、計48回を全てやり切ることが出来た。完走した気分である。感染症警戒で二度ほど計画変更もありながら、融通をつけて延期できる。その点が学校と違い、準備する者としては有難い。 毎... 続きをみる
先月中旬の地元紙「首都圏発」に載っていた名前には見覚えがあった。もう十数年も経つのに、当時六年生だった彼女の横顔は不思議なほどくっきり浮かび上がってきた。 記事には、学生時代の仲間と共に劇団をつくり、旗揚げ公演に臨む一人の女性が紹介されていた。 「あっ、あの子だ」と確信めいた気持ちを抱いた訳は、朧... 続きをみる
振り返ってみれば首都圏へ向かうのは2018年以来だった。関西や名古屋周辺はコロナ禍後に旅行したが、東京にはご無沙汰していた。情報として街並の進化や外国人旅行者等の多さについて認識はしていても、実際に目にすると、やはり驚き考えさせられることは多い。それはこの国の一種の歪さとでも言おうか。 いや、... 続きをみる
先週土曜日、ある絵本朗読イベントを観に行った。グループ内研修はあるが、それ以外に、他の方々が読み、語る姿を見ることがあまりないので、こうした機会は大事にしたい。新聞掲載されたように、地域活性化という観点でこうした文化振興は貴重だ。企画実行に大いに敬意を表しつつ、自らの気づきをメモする。 初めに... 続きをみる
『普天を我が手に』第一部(奥田英朗 講談社) 広辞苑によると普天とは「天があまねく地上をおおうかぎりの所。天下」とある。同義反復の語として「普天率土(ふてんそっと)」がある。率土とは「地の続く限り。国のはて」である。大正15年年末を起点としたこの長... 続きをみる
こども園読み聞かせは一つは終了したが、残り3園が下旬なので、今は充電期間として気になっている絵本などを読んでいる。評判の高い2冊を読んだ。 『ふたつの島』(イエルク・シュタイナー文 イエルク・ミュラー絵 大島かおり 訳 ほるぷ出版 ) 海に浮かぶ大きな島と小さな島。隣り合... 続きをみる
野球中継を最後まで観ることがめっきり少なくなった。プロ野球ではほとんどなく、高校野球も地元が出場しなければ、試合そのものもあまり観ない。しかし今回のWBCは、せっかくNetflixも入ったし4試合全部を見届けた。下馬評通りの部分が多かったが、ずいぶんと「勝ち方」に差があったと単純に思った。 ... 続きをみる
何か書こうと決めている日の一つである3月11日。平凡な日常を綴っておくのもいいだろうが…と思いつつ、前年までのブログを眺めてみた。今から10年前、つまり退職間近の2016年3月12日にアップした駄文が目に留まった。 10回目の卒業式式辞の文章を、結構長くだらだらしているが「読んで... 続きをみる
ここ数年で最もハマったコミックは『BLUE GIANT』(石塚真一 小学館)で、その経緯は4年前にここで書いていた。 スピンオフ的な小説があると知ってはいたが、手は伸ばさずにいた。ところがなんの拍子か(最近、中古本買いのペースが上がってきて、そのはずみなのか)、注文してしまった。届いてしばらく... 続きをみる
父親が40歳で亡くなっているので、10歳ごとの節目はなんとなく「ああ親父より●十年も生きたんだなあ」と思ってしまう。今年で30年となった。また教員退職から10年経ったというやや感慨めいた気持ちもわく。全くの部外者とも言えないのだが、最近とみに頭に浮かぶことは、『学校という病』という語だ(笑)。 ... 続きをみる
『老子と少年』(南 直哉 新潮文庫) わずか120ページほどの文庫本だが、実に深いと感じさせられた一冊。書名通りに「老師」と「少年」の対話によって進んでいく。それは「問い」と「答え」という形に見えても、実は限りなく問いが繰り返されただけと言ってもいいかもし... 続きをみる
先月、繰り返し読んだ『ゆきのしたのなまえ』の中に、印象的なというかそれが主題にもつながると思う一節がある。 こころにとってかけがえのないものに、いつもなまえがあるとはかぎらないのさ。 そう語る祖父は、実は大切な「名前」を知っていて、それを「そっとひみつにしておくのさ」という形で物語は締めくく... 続きをみる
2月、少し大袈裟だがジェットコースターのようだった。大きなイベントやアクシデントがあったわけではない。ただ振り返ってみると、選挙や冬季五輪の社会的な出来事に考えさせられたし、計画し待っていた事が出来なくなり落胆もした。しかしいい絵本との出会いという嬉しさもあった。そして後半、体調を崩し&hell... 続きをみる