「たこぶね」を羨むだけの雄ダコ
「いつかたこぶねになる日」(小津夜景 新潮文庫) 著者は北海道生まれで、現在南フランスのニースに住んでいる俳人。句集による受賞歴もあり、また漢詩を独特の感性で「翻訳」したことで注目されているらしい。誰かは失念したが、ある作家の書いた文章にその個性的... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
「いつかたこぶねになる日」(小津夜景 新潮文庫) 著者は北海道生まれで、現在南フランスのニースに住んでいる俳人。句集による受賞歴もあり、また漢詩を独特の感性で「翻訳」したことで注目されているらしい。誰かは失念したが、ある作家の書いた文章にその個性的... 続きをみる
『定年後の日本人は世界一の楽園を生きる』(佐藤 優 飛鳥新社) 話題の新書を読んでみた。定年退職をして10年間近の自分が手にする訳は現在の状態への不満だろうか、と心をよぎる。そんなことを切実に考えているわけではなく、まずは書名の面白さに惹かれた。「世界一の楽園」という箇所だ。確かに著者の語る通... 続きをみる
娘が仕事があるとのことで朝から孫が来ている日曜日。自室で何かやっているといつも邪魔されるので、ここは居間でマラソン中継でも観るかとTVをつけた。大阪マラソン、注目度の高い若手も出るようだ。スタートの瞬間は見逃したが、序盤でやたらと目立つランナーがいる。体中に磁気テープを貼り付けた彼だ。 ... 続きをみる
『高橋源一郎の飛ぶ教室 ~はじまりのことば』(岩波新書 2022) 2022/12/11「世界がひとつになりませんように」と題されてミュージシャンの峯田和伸の言葉が紹介されている。「ネットってさ、最初のころはすごい楽しみで(略)ワクワクしたんだけど、今はそんなにワクワクしない。広がると思ったのに... 続きをみる
ヨシタケシンスケの対談集、翻訳家の岸本佐知子の回で挙がっていた絵本『エリック』に興味を持った。中古書だと比較的安価だったので注文してみた。届いたらこれがまあ、なんと小っちゃなサイズで120mm×150mmという文庫版よりも少し大きいぐらいだ。しかしこのストーリーにはぴったりフィットす... 続きをみる
先週土曜日にNHKEテレで放送されたETV特集『過疎のトンネルの先には』を見た。山梨県にある日本で一番人口が少ない早川町を取り上げていた。約790人という数に驚き自分の処はまだまだと思いつつ、この町の抱える問題は、全国にある数多の過疎地域を悩ます持病であることは間違いないと感じた。 番組案内に... 続きをみる
暦に「旧正月」と記されている。毎年の感覚としてこの頃から「降った雪は消える」だけとなり、屋根の雪下ろしの心配はなくなる。あと一、二回の荒天はあろうが、春は近しだ。それにしても感染症は相変わらずで、昨日も訪問予定の学校から中止連絡が入り、さらに明後日予定の学校も休校という知らせがあった。 これほ... 続きをみる
2月2週目はのんびり過ごした。雪の状態もかなり落ち着いてきている。前週に少し排雪して良かった。好天気が続くと怖いのが花粉であり、対策を始めなければならない。火曜日の病院診察時にお願いして薬を処方してもらった。これから2カ月ばかり服用せねばなるまい。予報で飛散量は昨年の6倍だと聞いた。 時差があ... 続きをみる
『物語のあるところ』(吉田篤弘 ちくまプリマー新書) 未熟なまま老いた頭脳に優しいので、この新書は時折手にする。400号全ての装丁デザインを手掛けている吉田篤弘が、記念?として「物語論」「小説論」を記したのがこの著とされている。といっても堅苦しくなく... 続きをみる
『もりあがれ!タイダーン』(ヨシタケシンスケ 白泉社) 書名や表紙絵、章ごとの振り返りなどある程度予想される構成もあった。しかし、表紙見開きにあるオープニングやエンディングの歌詞(曲は本当にあるのか!?)の掲載、そこにある独特の自己開示など、ヨシタケで... 続きをみる
小学校2年生の孫の音読カードに、『スーホの白い馬』が登場した。このとても有名な物語はずいぶんと長く教科書に載っている。自分が担任として2年生を受け持っていた頃にも当然あったが、通信などでの記録は残っていない。読書教材的な扱いだったか。しかし唯一、鮮明な記憶として忘れられない思い出... 続きをみる
昨夜から報道されている選挙結果を確かめて、心沈みがちな推定○千万人の皆様。 いろいろな思考回復術、気分転換はあろうと思いますが、ここは「歌」でどうでしょうか。 カラオケに行き発散するには雪で道路状況も悪く、お手軽にyoutubeで…と、思い浮かんだ曲を三つばかり紹介します。 我... 続きをみる
朝の目覚めに読んだのはヨシタケシンスケの『タイダーン』という対談本。今日の新聞には「こどもの本 総選挙」という記事が載っていて、上位が鈴木のりたけ、ヨシタケ、柴田ケイコというラインナップだった。この人気作家らの鼎談が、これまた朝7時からTV放送されていた。なんとなく長閑な日曜日の朝だ。 さて... 続きをみる
新潮社の『波』を購読していた頃に、ちょうど同名連載ページがあり、毎月目を通していた。歌や句は覚えていないが、「お題」を出す方が多彩でまたそれぞれにユニークな語を提示していたことは印象深い。歌人、俳人として当代きっての二人が作品をつくり、エッセイも添えていて、なかなか洒落た内容だった。 ... 続きをみる
火曜日に読み聞かせを予定していたこども園から、前日に電話連絡をいただいた。「あれっ、インフルエンザかな」と頭をよぎる。しかしそうではなく…「豆まきをするのですが、鬼に泣く子が多く出そうで、その後では…」との延期依頼だ。そんな状況でこそ挑戦(笑)してみたかったが、無理強... 続きをみる
『じゃないほうの歌い方』(佐々木愛 文藝春秋) 書名は、いわば一つの「顔」だ。特徴を感じるのは「じゃないほう」という語であり、自分にない感性があるのだろう。カラオケ店が舞台として出てくる短編集であることは書評で知っていた。連作とは言えないが、結びつく設... 続きをみる
何を思い浮かべたかと言えば「♪折れたタバコの吸い殻でぇ、貴方の嘘が~♪」という昭和の流行歌だったりするものだから、つくづくそうした世間、つまり表面的な言葉遣いに留まっている社会に染まってきた人生だ。「世の中には嘘が満ちあふれている」と簡単に言ってしまうが、では「嘘」とは何だと考えもしない。 広... 続きをみる