黒いグラウンドコートの姿が…
四十数年前にT先生と初めて出会ったときの姿を今でも覚えている。先生は黒いグラウンドコートを着ていた。当時おそらく野球部担当で監督をしていらしたのではないか。ただその場所は、球場ではなく作文審査会をする和室であり、昭和50年代とはいえ諸氏とは異なっていた。新米の私に寄せた目つきも鋭かった。 それ... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
四十数年前にT先生と初めて出会ったときの姿を今でも覚えている。先生は黒いグラウンドコートを着ていた。当時おそらく野球部担当で監督をしていらしたのではないか。ただその場所は、球場ではなく作文審査会をする和室であり、昭和50年代とはいえ諸氏とは異なっていた。新米の私に寄せた目つきも鋭かった。 それ... 続きをみる
名古屋場所が終わった。今場所は直接足を運んでもいるので書き留めておこう。大相撲観戦は三回目。国技館を諦めての名古屋行きだったが、今年で終わりになるという歴史ある体育館での開催も思い出になった。やはり生はいい。下衆な言葉で言えば見世物、正式には興行だから実際の目耳で感じるものはやはり強い。 今回... 続きをみる
ミシマ社の出版物を検索、久しぶりに健康本をと思い注文したRe62『ナンバ式!元気生活』(矢野龍彦・長谷川智)。冒頭第一章のタイトルは、やや肩透かし的だ。「『健康』よりも『元気』が大事!」…しかしこれは単に語の解釈ではなく本質的な視点かもしれない。もはや通常の健康体とは言えない高齢者... 続きをみる
三泊目のお宿は三河湾沿いの温泉地。「天空の~」という響きに誘われ、海が見える絶景を求めたのは、やはり山間地に住む者の習性のようだ。入り組んだ昔ながらの小さな温泉街だった。それでも売り物のロケーションはとてもよく満足できた。食に関してさほどの特徴はないが、「深海魚」がウリということだった。 温泉... 続きをみる
国内で今まで宿泊していない県がいくつかあり、その一つが岐阜県。今回はそのクリアも一つねらい、当初は温泉地と考えていたが、この時期であるし「鵜飼い」に決めた。長良川沿いのホテルを予約していて、そこへの経路でどこかと思い…調べてみたら「岐阜のマチュピチュ~天空の茶畑」というのが目に入っ... 続きをみる
飛行機に乗るのは何年振りかなあと思い起こしてみたら、2018年に中国へ出かけた時以来でもう6年が経っていた。その翌年に図書館に勤め始め、年明けにはコロナの渦に巻き込まれたから、一泊の近場温泉旅行はしていたが少しまとまった日程で遠出するのは久しぶりだ。行先は中部国際空港…プロペラ機で... 続きをみる
『月の満ち欠け』は実に印象深い小説だったが、それ以来書いていなかったのだろうか。図書館で見つけたRe60『冬に子供が生まれる』(佐藤正午 小学館)を読んだ。これもまた、ある意味で幻想感に包まれる作品だった。作家のこのテンポは懐かしく、最初は分かりづらく厄介な展開に思えて、後半に揺さぶられる。 ... 続きをみる
今月の学校読み聞かせは2校で、5年生そして高学年(5,6年)だった。期日も近いので同じラインナップにした。季節に合わせ、来週月曜は「海の日」ということでテーマは「海」。盆地に住んでいるので、「海の近くに住んでみたいなと思っている人はいないかな」と問いかけてみた。そしたら、意外にもほんの一握り。 ... 続きをみる
Re58『闘え!ミス・パーフェクト』(横関大 幻冬舎)。『ミス・パーフェクトが行く!』を一昨年読んで、それなりのエンタメ感を味わえたので続編も読む。総理の隠し子という元女性キャリア官僚が、次々と難問を解決していく設定。今回は冒頭の第一問が「限界集落である某村を活性化させなさい」。これは&hell... 続きをみる
ハラスメントの最高峰(笑)は「ハラハラ」(正当な行為に対して「ハラスメントだ」と主張する嫌がらせ行為)だと思ったからだろうか、他の様々な語も一般的用語になってしまい、最近はあまり関心がなかった。しかし「マルハラ」(LINEやチャットで句読点を使う相手に恐怖を感じる現象)という語には、さすがに唸っ... 続きをみる
1987年に晶文社から単行本が出ている。Re56『食卓一期一会』(長田弘 ハルキ文庫)は、全66編が食べものに関わる詩集である。もっとも冒頭の詩『言葉のダシのとりかた』が表すように、レシピや食事場面を取り上げながら、人生の機微や深遠さについて語る。この詩人の創作姿勢のエッセンスが詰まっている。 ... 続きをみる