すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2021年8月のブログ記事

  • 3.5%への参画を促す

     『父が娘に語る経済の話』を読んでいる最中に、著者の書いたネット記事を見つけて関連深く思えたので、冬頃に読むのをためらっていたこのベストセラー新書を読むことにした。読み始めたら、NHK「SWITCHンタビュー」でなんと柴崎コウを相手に出演しているではないか。その番組もなかなか面白く視聴した。 『人... 続きをみる

  • 英知の登場は願いのままか

     自民党総裁選などどーーーーでもいいが、その後に総選挙があり、新しい政権がこの人を文部科学大臣にするというなら、精一杯拍手喝采を送る…しかしその可能性は極めて低いことは百も承知だ。今までも著書(新書程度だが)を読んできて、間違いなく日本が誇る英知だと思うし、誰か強烈に引っ張りあげない... 続きをみる

  • 三時代感じる晩夏よ

     ああまた観られなかったかあ、8月第四土曜が過ぎてしまった。大曲の花火を年に一度の楽しみにしている高齢者は残念でならない。始まりを待ち焦がれる瞬間との出会いは年々減るし、数少ない機会の一つが今年も失われた。今の状況を考えると、この先が一昨年までとは同様でないことを覚悟しておく必要がある。  ◆去年... 続きをみる

  • 四半世紀後に見る『大地の子』

     NHKBSPで7月中旬から再放送していた『大地の子』全11回(10時間50分)を見終わった。放送当時の平成7年は正直あまりドラマなど観る余裕もなかった。確かに中国の残留孤児問題は大きく報道されたが、関心が強かったとも言い難い。25年も経った今見ても理解しがたいことは残っているが、見応えはあった。... 続きをみる

  • その程度で生きる諦観

     15㎝×15㎝のサイズの絵本は幼児向けの書棚に収められるが、ヨシタケの作には『もしものせかい』のように、かなり哲学的な内容の本もある。この一冊も以前「読書」として紹介した。題名のシンプルさからは想像できない結構な展開である。来月、高校生に絵本レクチャーが予定されているので使おうと思い... 続きをみる

  • 「若返り」という名の衝撃

     「美酒王国秋田」で当時の蔵元をみていた。周辺地域のことは知っていたつもりだが、「双岩鶴」という見慣れない名前が隣市の岩崎地区にあったと記されている。記憶にない。しかし検索してみると確かに存在しており、今は地元の大きな酒造会社の第二工場となっているようだ。こうした合併等が進んだ昭和後期だ。  実は... 続きをみる

  • 1984年の「まごころ秋田」

     コロナ感染拡大予防のため臨時休館になったとき、開館時にはなかなか出来ない閉架書庫等の整理が行われた。図書館として登録する必要のない資料も送られてくるので、スペース確保のため廃棄処分をせざるを得ないものが結構あるのだが、通常勤務では人手も時間も足りない。その意味では休館を有効活用できた。  さて、... 続きをみる

  • 「処暑」より「処疫」が…

     二十四節気の「処暑」。「暑さが止み…」とされるがまだまだ日中は盛りである。5月や10月に異常に暑い日があったりして年々季節感が無くなっている気がする。そしてそれ以上にコロナ禍によって地域行事が途切れて、季節の変化が薄くなっている。コロナを「疫」に置き換えてみれば、欲しいのは「処疫」... 続きをみる

  • これも「わっぱが」の一つ

     ひと月前に『秋田学入門』という冊子を読んだ。続編が出ていたので借りてきて、朝から甲子園二回戦秋田明桜VS明徳義塾を観ながらページを開く。この一冊には秋田に関する記述がある出版物情報が多く載せられていて、参考になった。半村良『寒河江伝説』や乙川優三郎『脊梁山脈』等の小説にも興味が湧いた。 『続 秋... 続きをみる

  • 話や芸は熱い方がいい

     神田松之丞(現 神田伯山)を観たのは、数年前のテレビ番組が最初だった。お笑いバラエティに「今話題の…」という形で登場した。お笑いに講談かと思ったが、その表現力に少し驚いた。寄席に何度となく行ってはいるが講談はあまり記憶がなく、新鮮に思えたのかもしれない。目つきと声が実に印象的だった... 続きをみる

  • 今年の旧盆を記しておく

    8月13日(金)  16時退勤。去年までは実家の兄たちと一緒に墓参し、その後供養をしていのたが、自粛規制?がかかり個別に行うことにした。家族を墓地で待っている間に、一本隣の筋を見ていたら、思わずそちらのS家墓碑を拝みそうになり、直前で気づく。苦笑いしたがご先祖様に叱られそうなうっかりだ。コロナ禍2... 続きをみる

  • そのコメントの暴力性を想う

     (昨日から続く)しかし、肝心なのは楽観に到る団結をどのように構築していくかであることは自明の理だ。今回の五輪をめぐる様々な問題をみても、道遠しの感は否めない。日本人の勝利を単純に喜ぶ自他の姿を客観視できることを手がかりにしながら、感覚を研ぎ澄まして地道に情報を拾い、道を定めていきたい。  Aer... 続きをみる

  • 楽観と団結で未来を…

     経済の本に何度か挑戦している。難解なものは手を出さないが、それでも断片的にしか理解できない。今回も書名に添えられている「美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい」に惹かれて手にしたが…。比喩や逸話を理解するだけの基礎知識を持っていないことが露呈した(笑)。それでも引き寄せた話... 続きをみる

  • 「大きな蕪」は大問題

     少し挑戦の気持ちを抱いて『ももたろう』(ガタロー☆マン 誠文堂新光社)を取り上げたのは5月だった。「言葉や画のパフォーマンスを楽しむ」形で確かに盛り上がった。根がお笑い好きなので、おふざけバージョンと思われても魅力は感じる。この夏、その「おかしばなし」の第二弾が新着本として図書館へ並んだ。 『お... 続きをみる

  • 「デザインあ」を今さら推す

     孫相手の時間が増えたこともあり、Eテレを見る機会が多くなった。主に3時半過ぎからだ。なかでも「デザインあ」は秀逸だと見始めた時から思っていた。 (現在はあの小山田問題で休止中のようだ) 大人の目で見ても純粋におしゃれと感じるし、ヘェーと見入ることが多い。人気デザイナー佐藤卓が関わっている。  h... 続きをみる

  • 「おめん」を読む

     「顔の形に似せ、顔につけるもの」を「面」という。神楽や能、演劇などで着用するが、それはそのまま役割や人格を表わすという意味がある。着用していないのに「面をかぶっているような」と表現されるとき、それは内部を見せない、または大きなギャップがあることを指す。考えると「面」とは凄い道具である。 『おめん... 続きをみる

  • このインデックスを使いこなせ

     野口芳宏先生を招いての研修会が開かれるというので、参加する前に頭を「教育モード」にしようと選んだ。しかし、結局『三流のすすめ』を読み進めず、さらに他の文庫本に手を出し、昨日読了となった。本はすっきりした構成で読みやすかった。今の教育を考えるときのインデックス的な使い方が出来る一冊だ。 『教えられ... 続きをみる

  • コロナと五輪と立秋の頃

    8月5日(木)  30℃を超す日が続いている。東京はコロナ感染者5000人超。予想はしていたが、この先がどうなるかだ。図書館は休館が続いているが、閉架資料整理のいい機会ととらえ職員が汗を流している。私は予定していた盆踊り紙芝居をブログアップする準備を始める。外壁と屋根の工事があるので、周囲に足場が... 続きをみる

  • 「種火」をどこに残すか

     『廃校先生』(浜口倫太郎 講談社文庫)  『廃校先生』という書名は、多くの意味を持たせたのではないか。直接的には「よし太」という地元教員(講師)を指している。それは6章の文章中に「僕は、廃校先生です」とあり、続けて「指で数えられるほどの生徒しかいない学校でしか先生はできません」と語られる。限られ... 続きをみる

  • 『廃校先生』のページを開いて

     先月、新潟の庭野三省先生より地元紙に連載している書評をまとめた冊子をいただいた。約5年間の集約、その継続力はいつも刺激的だ。『私の名作巡り』と題され、近代文学小説が主な対象である。縁の薄い分野であり圧倒される思いで眺めるのみだったが、中に最近の文庫本が一冊紹介されており、興味を持った。 『廃校先... 続きをみる

  • 辛口は元気にするぞ

     最近、「辛口」があまり見えなくなった。俗にいう「辛口コメント」の類だ。何かといえばクレームがくる社会なので、自重する者が多いということか。それでもネット上では、誰がこんなことを語った、こんな言葉を使ったということが連日載っている。それに反応する衆は依然健在で、かえって軽重がつかずにいる。  個人... 続きをみる

  • 内向き五輪の甘い罠

     火曜日朝刊の「解読 オリンピック」に、森達也が次のように書いた記事が目に付いた。 「57年前の東京五輪。菅義偉首相が国会でいきなり思い出を滔々と語り始めたアベベ選手やヘーシンク選手だけでなく、女子体操のチャスラフスカ選手など、多くの外国人選手が話題になった。でも今回の五輪で、これほどに注目される... 続きをみる

  • 禍も福もなく、ゆるゆると

     『三流のすすめ』(安田登 ミシマ社)からもう少し。この本は第四章以降、中国古典の解説書のような内容になるが、冒頭にはこうだ。「孔子は三流人の代表」…その「三流」とは「多能」を指すことは容易に理解できる。論語の中の章句では「子曰く、君子は器ならず。」が該当し、一つの専門家に留まらない... 続きをみる

  • 「一流の三流人」と…

     「一流の三流人」と題付けしようと考えた所に、自分の陥穽の深さを感じた。一流になりたかった、そして到底なれない現実に気づいてからも、その思いは水底に沈んだ泥のように、時々何かの拍子に心を濁らせたかもしれない。その意味で、結構な浄化作用を果たしてくれた一冊である。しかし、まだ投入が必要だ。 『三流の... 続きをみる

  • きっと大谷はよくみている

     五輪真っ盛り。勝負を分けるにはいくつかの要素がある。今、一番強い日本人なら、五輪には参加していないがあの大リーガーだろう。彼について伝説の勝負師はこう書いている。  「大谷はバッターとしてはチャンスと、ピッチャーとしてはピンチと日々戦っている。これは私の勝手な推測だが、彼はチャンスよりもピンチの... 続きをみる