その話、複雑にしませんか
前政権における様々な施策やスキャンダル的な出来事もそうだったが、今回の学術会議の任命に関することほど、分かりやすいものはない。報道で知る限りにおいても、論点は明確であり弁明のあり方の流れも、表面上の言葉とは裏腹に意図が完全に透けて見える。決着のつけ方には明らかにこの国の構図が反映する。 『日本... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
前政権における様々な施策やスキャンダル的な出来事もそうだったが、今回の学術会議の任命に関することほど、分かりやすいものはない。報道で知る限りにおいても、論点は明確であり弁明のあり方の流れも、表面上の言葉とは裏腹に意図が完全に透けて見える。決着のつけ方には明らかにこの国の構図が反映する。 『日本... 続きをみる
「習合」の意味を知らなかったし、当然使ったこともなかった。広辞苑には「相異なる教理など折衷・調和すること」とあり、「神仏――」と例が挙げられていた。この著の核として、明治初頭に出された政令による「神仏分離」が取り上げられ、その極めて特殊な状況、成り行きを考察しながら、現状と結びつけている。 『日... 続きをみる
「予言」が、広辞苑(第五版)の書く「未来の物事を推測して言うこと。また、その言葉」の通りだとすれば、それは自分が「推測して言」えば、誰しも予言者にはなれるわけである。そこで問われるのは推測力にほかならない。しかし一般的に「予言」というと私の世代では「ノストラダムス」か。オカルトっぽい。 雑誌『... 続きをみる
ヨシタケシンスケとの出会いが『りんごかもしれない』だったことは前に書いた。今までの絵本とは一味違う、そのスタイルが好きになって、意識的に取り上げてきた。通常の読み聞かせはしにくいが、やはりその考え方が刺激的なので、つい手を伸ばしてしまう。昨年末に出版されたこの本を読み理解が深まった。 『ものは言... 続きをみる
この頃、このお題で書いていないのはやはり面白いものがないからか…確かに「心を掴む」ほどのドラマはないけれど、見続けている番組もあるし、良品とも出会った。二か月以上空いて再開した朝ドラ『エール』は、重く流れる展開をそつなくこなしたイメージがある。ただ少し焦点を当てる人物が多い感じがす... 続きをみる
先週秋田市に出張したときに、指定された駐車場から会場へと向かう途中、外車販売の有名某ディーラーの前を通りかかった。ふと、立ち止まって「ああ、俺の人生であとはあんな車に乗ることはないし、この店にも入らないだろうな」などという思いが浮かぶ。そうしたらすぐ「なぜそう思ったのか」とハテナも浮かぶ。 外... 続きをみる
7月発刊されたヨシタケシンスケのエッセイ集『欲が出ました』(新潮社)は、翌月にさっそくペラッと読み、こんなメモを残していた。三つばかり印象的なフレーズを引用していた。この本を少々事情があり図書館に寄贈することになって、惜別記念にもう一度ベッドに寝転んでめくってみた。まだまだ出てくる名言。 「サァ... 続きをみる
作句はほとんどしないが、歳時記は結構揃っている。その割に身についていないのが正直なところ、しかし読んでいて何かしら心に響くものがあるから手にするのだろう。今回は『「歳時記」の真実』(石寒太 文春新書)を買い求めた。最初からではなく「秋」から読み始めたが、初めて知ったことのあまりの多さよ。 「秋... 続きをみる
一定の周期があるわけではないが、時々無性に食べたくなるモノがある。 食べ物ほどではないが、「読み物」においても、そんなジャンル?があることに気がつく。 ここ一週間ほどは、そんなサイクルが巡ってきたようだ。 一つ目は「呼吸」に関すること。「呼吸法」は実践しているかどうかはともかく、結構読んで... 続きをみる
学級担任として最後に出した学級通信のタイトルは「わ」であった。その第1号冒頭にこんな文章を書いている。 「わ」というと、まず思い浮かぶ漢字は「和」でしょう。それから「輪」ですね。その二つに込められた意味と「ワッ」という言葉の響きも考えて、この名前にしてみました。 2年生5名と3年生10名の複... 続きをみる
もう二十年近く前だ。隣市の大きな会場でPTAの県大会が開かれ、当時『国家の品格』でベストセラー作家となった藤原正彦氏の講演を聴いた。繰り返し語られた「一に国語、二に国語、三四がなくて、五に算数、あとは十以下」というその言葉に、「国語人」として強く背中を押されてきた。しかし、時は過ぎて&helli... 続きをみる
「クセモノ」という言葉を最初に聞いたのは、きっと幼い頃にテレビで時代劇を見ていたときではないだろうか。天井裏か床下に潜んでいる者の気配を知り「クセモノ!」と叫ぶ場面は、昔よくあったように思う。さて改めてその語を調べてみると、結構多義であることがわかる。広辞苑には六項目が記されていた。 簡略に記... 続きをみる
ずいぶんきっぱりした語り口の本だった。小気味いいという表現が合うかもしれない。例えば「よく“親子で読書を楽しみましょう”というキャッチフレーズを耳にしますが、それは”同じ本を楽しみましょう”という意味ではありません」…ぼんやり読んでい... 続きをみる
古本屋で見つけた『桂三若いろはに秋田』(さきがけ新書)を読んだ後、書棚にしまって置いた『秋田県民は本当に<ええふりこぎ>か?』(日高水穂 無明舎)を再読した。著者は落語家と研究者、一見何の共通点もなさそうだが、二人とも県外出身者、数年間この秋田で仕事をした。いわば「よそ者の視点」の著書である。 ... 続きをみる
昨日は急に冷え込んできたと思ったら、暦上は「寒露」だった。「二十四節気」というのは、時々ぴたりと当てはまることがある。もっとも辞典にある「このころ北国では初氷が張るようになる」まではいかなかった。勤務がない日なので、久しぶりに隣市にある休養施設に足を運んだが、鳥海山も冠雪していなかった。 昼食... 続きをみる
『100万回生きたねこ』に「かなしい」という語は一度も使われていない、と気づかされたのは、先日出席した県主催「読み聞かせボランティアステップアップ講座」の席だった。当たり前だが、そこに絵本の一つの本質が見える。つまり、読み手(聞き手)は言葉からだけでなく、絵から読み取っているということ。 どん... 続きをみる
雑誌ブームの時期はいつだったか。それとは関係なしに結構購読し、かなり量が膨らんだ。何度か処分はしたが、気になった号は残してある。何気なく書棚へ手を伸ばした一冊を取ってみた。『BRUTUS』(マガジンハウス)だ。表紙にある特集名にはこんな句が…。「せつない気持ち。」おうっ&helli... 続きをみる
Go Toトラベルキャンペーンにのっかって温泉へでも行ってみるか…と書いたものの、実は7月から三度目も利用している。もちろん移動はいずれも県内で、地元貢献(笑)を貫く。旅好きにこんなお得感のある状況はないが、県をまたぐのはまだ気がひける。のんびりと宿で読書でもと今回持ち込んだのは、... 続きをみる
数年前、地域おこしに関わっている若い方と話をしていた時のことだ。映画やドラマ、それから自分で撮った写真の話題で盛り上がっていたら、その若い方からこんなふうに言われた。「なんか、女子力がありますねえ」えっ、そうなの。初めての評価に戸惑った。意味をどう捉えるか様々だろうが…印象に残って... 続きをみる
昨日、二人の達人が組織や企業などの「価値」を再生させていく営みについて考えていたら、一個の人間の自立に似ていると思った。さらに今起こっている出来事に結びついた。他者からみれば華やかに活躍していたり、とても前向きに生きていたりするように見える芸能人の自殺が相次ぎ、ニュースになっている。 自殺者の... 続きをみる