大人問題に一理を示す
五味太郎という人は、結構辛辣な物言いをする。しかし、光村図書出版の『飛ぶ教室』の編集長になったりして、教科書関連でも取り上げられるし、多彩な活動は注目している。読み始めた文庫本『大人問題』の冒頭には、絵本や図書のことなどが書かれてあり、また興味深い。読む人によってはきつい一言がこれ。 「絵本の... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
五味太郎という人は、結構辛辣な物言いをする。しかし、光村図書出版の『飛ぶ教室』の編集長になったりして、教科書関連でも取り上げられるし、多彩な活動は注目している。読み始めた文庫本『大人問題』の冒頭には、絵本や図書のことなどが書かれてあり、また興味深い。読む人によってはきつい一言がこれ。 「絵本の... 続きをみる
目次から引用する。「よろしく…という言葉は、一見、相手の意志や判断を尊重しているように思えるが、じつはすべての責任を相手に押しつけるまことに困った”呪文”である。」…どうだろう。言葉や文章に関心が深くなくともえっと思うのではないか。こうした日常... 続きをみる
ヨシタケファンは多くいると思う。絵本に限らず、こうした「スケッチ解説エッセイ」に読み手が何を求めているかと考えると、脱力しながらの自己肯定感のようなものか。帯に「しいていうなら、くらしの知恵に。」と書かれてある。視点が独特なので、「たしかに、たしかに」と呟きたくなる「知恵」が見つかる。 『欲が... 続きをみる
何年ぶりになるだろうか。新しいPCを購入した。OSや入っているソフトから考えると今の機種は2011~12年あたりに買い求めたのだろう。Endeaverというこのエプソン製のPC、途中で一度死にかけたがなんとか持ってくれた。学校を退職した年の秋、こんなことを記していた。まあ、お疲れ様ということだ。... 続きをみる
休み中の「放課後子ども教室」にお呼びがかり、持っていく本を選んでいたら、何気なく「ねこ」にはまってしまった。「ねこ」を題にした児童書は多いものだ。本館蔵書検索をしてみたら198冊と出た。いつもの学校読み聞かせは時間が限られているが、今回は少し余裕があるのでブックトーク的にできないと考えてみた。 ... 続きをみる
『わかりやすさの罪』(武田砂鉄 朝日新聞出版)に関わってはいくらでも書けそうな気もする。それだけ「罪深さ」に囚われているのか。弁明めいたことを書いても気が晴れるわけではないし、この辺で見切りをつけよう。「12 説明不足」という章は、「『見切り発車』という言葉、というか状態が好き」と書きだす。 ... 続きをみる
川上未映子が訊き、村上春樹が語るという構成の『みみずくは黄昏に飛び立つ』(新潮社)からもう一つ。 「伝える」から一歩進んで、何のために文章を書くのか考えてみたときに、ホーッ、ナルホドと思わず頷いてしまう一節に出会う。 「とにかく僕はその文章を読んだらもう、牡蠣フライ食べたくてしょうがなくなっ... 続きをみる
来春には名実ともに(笑)高齢者になる自分なのに、今月に入ってからなんて未熟なんだ、いつまでこんな事を!と思う出来事が続けざまに起きて、滅入った。「相変わらず進歩なし」と感じても必要以上に気鬱にはならなくなり、少し成熟したかと評価していたが、見せかけだった。「人間は変わらない」…家訓... 続きをみる
外国人による日本という国及び日本人への辛辣な評価は珍しくない。その代表的な一つに、この本にも書かれているような「『自分ではない誰かがしてくれる』という気持ちが強い」という点が挙げられる。依存することが全て弱さではないが、多くの日本人は自らのその傾向を認めつつ、甘んじている。自分も、また&hell... 続きをみる
もうそちらへ行ったら戻れないな、きっと…そんなふうに感じていた。どっぷり浸かってしまった顔見知りも知っている。だが、駄目だ駄目だと思いつつも、衝動を抑えきれずに新刊棚に並んだその一冊を手に取り、貸出カウンターへ差し出した。とうとう、ああ…と、まあ何のことはない、実は「... 続きをみる
読書のマイブームというのは、時々やってくる。小説などは続けて何冊も読みたくなる作家に何年か一度は出逢っている。今回は詩人、長田弘。去年からの小さな波が、続けて寄せてくる。ずいぶん以前からその名前は知っていたが、あまり読んでこなかった。絵本の中の言葉に惹かれて、きっかけができた。 『深呼吸の必要... 続きをみる
8月1日(土) 梅雨明け宣言のないまま8月を迎えた。午前中は図書館のワークショップ。2回目で今度は中学年対象の工作が内容だ。講師は、知友にお願いしてあり万全だ。雨も降らず、牛乳パックで作った舟が気持ちよくミニプールに浮かんだ。町広報が届く。今月の拙文は「絵本の季節」と題してPR。題名はいい感じと... 続きをみる
先月、風呂読書用にと仕入れた文庫本の一つに『突撃!はしご呑み 中華・ファミレス・鍋編』(ラズウェル細木 じっぴコンパクト文庫)がある。ラズウェルのコミック、『酒のほそ道』は私にとって欠かせぬナイトブック(ナイトキャップに引っかけて)なので、この酒好きたちのお店日記風の記録は、実に羨ましい。 こ... 続きをみる
『波』8月号(新潮社)から、もう一つ話題を拾う。 この雑誌は対談が多く、その点もいいと感じている。しかし現状ではなかなか設定が難しいのだろう。オンライン活用に頼っている。 さらに「名対談撰」と称して、ずいぶんと古いものも再録している。 さて、「人生相談『道行きや』篇」と題して、詩人伊藤比呂... 続きをみる
4月冒頭、「日々を信じてアネモネの句」という記事を載せてある。家人のフラワー作品に添える句を探してたどり着いたのが、「アネモネを抱けば上昇気流にのる(八木三日女)」だった。 あれからちょうど4ヶ月が過ぎ、上昇気流という思いがどうだったかはさておき、フラワー作品はアネモネからアジサイへ移り、そし... 続きをみる
以前勤めていた山間部の小学校の新入生に、ムラカミハルキという名前の子がいた。有名人と同氏名の人間も多いだろうが、大作家だと同じだとこの後どんな目に遭う(笑)のかと、変な心配もしたりした。さて、自分にとっては著作の書名はいくつでも挙げられるが、実際に読んでいる作品はわずかという稀な作家だ。 『猫... 続きをみる