すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2020年5月のブログ記事

  • 今、気になるのは実験の行方

     地元の方が書いた本を2冊改めて読んだ。回顧録的内容で見知った人物もいて興味深い箇所も多かった。気になったのは実名である人とそうでない人がいることだ。もしかしたら、創作上の初歩的常識なのかもしれないが、何故だろう。TVドラマだとフィクション色が強いから、朝ドラで変な?役名でも驚かないが&helli... 続きをみる

  • 「安全・安心」の甘さに喝

     題名を見て自分にも当てはまるかと思いつつ、『「昔はよかった」病』(パオロ・マッツァリーノ)という新書を読んだ。13章にわたり治安やクレーム、絆とふれあい、商店街等々昔との比較で話題になりそう点が、暴き出され?ている。しかし冒頭が「火の用心」の夜回り風習の事で、いささか興味を失くしたのだが&hel... 続きをみる

  • カキフライな訳

    『カキフライが無いなら来なかった』  (せきしろ 又吉直樹  幻冬舎文庫) 『まさかジープで来るとは』  (せきしろ 又吉直樹  幻冬舎文庫) の続きで…。     人気番組らしい『プレバド』が日曜昼に週遅れで放送されている。  先日はレギュラー出演者の梅沢富美男が、俳句作りで「永世... 続きをみる

  • こんなに文庫本が誘ってくるとは

     『カキフライが無いなら来なかった』   (せきしろ 又吉直樹  幻冬舎文庫)  『まさかジープで来るとは』   (せきしろ 又吉直樹  幻冬舎文庫)  ここ数日、この2冊が風呂場読書のお相手だった。  自由律俳句とエッセイと写真による構成。  エッセイはなかなか達者だなという気がした。いずれも短... 続きをみる

  • ぼっこれあんべぁの似合う人

     先週、職場で雑談していたときに田植え機の話となり、非常に懐かしい言葉が飛び出した。「ぼっこれあんべぁ」。地域的にどの辺りまで通用するかわからないが、口にした人は私よりずいぶん年下なので、少なくとも羽後町や秋田県南部では、ポピュラーな遣い方だったろう。「ぼっこれる」+「あんべぁ」の複合語だ。  2... 続きをみる

  • 定年後に考える定年後

     「定年(後)」をテーマにした書籍は、いわゆる団塊世代をねらって二十年ほど前からたくさん出版されているはずだ。自分も時々手にしてきたし、刺激になったこともある(実行できているかはまた別)。著者の多くは当然年上だったが、同齢の人たちも書くようになったと、改めて「定年後だな」(笑)との思いを強くする。... 続きをみる

  • まってる。絵本が届く

     先月だったと思うが「小山薫堂 東京会議」というBSの番組で、放送の最後に小山が一冊の絵本を朗読した。その書名は「まってる。」。外国の絵本でそれを小山が訳したらしい。コロナウィルス感染によって非常事態宣言がなされた中だったので印象に残った。当然、制作する側もそれを意図したものだったろう。  絵の中... 続きをみる

  • 欲をかくなと教えてくれる

     私をタケノコ(ネマガリダケ)採りに連れだしてくれたのは、亡くなった叔父である。学生の頃が最初だったと思う。栗駒のシーズン期に数年兄らと一緒に出かけた。見つけて手を伸ばしながら次を探すような「山菜取りあるある」が身についた。その場で調理したり温泉に入ったり、楽しかったことが思い出される。  30~... 続きをみる

  • 人生相談回答者の本質

     先日読了した小説『できない相談』と書名は似ているが、こちらは人生相談の新聞連載欄をまとめた一冊だ。ある書評で見かけて興味が湧き読んでみる。著者の小説は得手ではないが、この文章は読みやすく、書評通り面白く感じた。こうした回答者に必須なのは、人生経験の量ではなく、経験を質に変える才能だ。  『誰にも... 続きをみる

  • その欠片を手にとって眺める

     Webちくまに「piece of resistance」として掲載された文章が単行本化された一冊だ。  『できない相談』(森 絵都  ちくま書房)  全38篇、一篇が4~6ページなので「掌編集」というべきか。  テーマはpiece of resistanceとあるように、「日常の小さな抵抗の物語... 続きをみる

  • 絶望にまっすぐ目を向ける

     今年度が始まった時、図書館エントランスに「今月の言の葉」と題し、詩等の掲示をすることをこのブログにも書いた。毎月4編を選ぶ。一応のテーマは決めて、それに合うような(自分なりの解釈が強くなるが)短句、短文をピックアップする。4月は「新しいスタートのために」と、ごくありきたりな設定だった。  しかし... 続きをみる

  • Spirit of St.Louisを噛み締める

     えっ、なんで…  先に書いた「今日は何の日」のコーナーに、5月21日「リンドバーグ翼の日」があったのを思い出したからだ。  今年はねずみ年が干支であり、1月下旬に3年生相手に『リンドバーグ』を読んだ。  20分ぎりぎりの量、字も細かい。本が重い(笑)。結構な悪条件だったし、難しい語... 続きをみる

  • これならと選んだ2冊は…

     で、どうする。 …新着本からでも選んでみるかと手に取ったのは…  『ウォッシュバーンさんがいえからでない13のりゆう』   (中川ひろたか・作  高畠那生・絵  文溪堂)  今年1月の初刊。興味がわく題名だ。  「題名読み」だけでは、何か辛いことでもあるのかな、家の中... 続きをみる

  • とうことで、却下の2冊

     学校が再開し、読み聞かせの要望も入ったので、そのための選書に入った。  初回はT小学校上学年の予定である。  そう言えば、去年も別の学校だったが高学年対象だった。何がいいかテーマを考え、お得意(笑)の「笑い」と決めた。最初だけに真面目に記録していた。 ①「笑い話」のふり ~ギャグ、ダジャレ、小話... 続きをみる

  • この現象の向こうの本質は

     未読の一冊である『暮らしの哲学』(池田晶子 毎日新聞社)を読んだ。急逝する前の週刊誌連載コラムである。春・夏・秋・冬そして春と章分けされ、その折々の考えが、いつもの池田節とでも呼べる調子で語られている。哲学の関心は「現象の向こうの本質の側」にあることを徹底して書き続けた、最後の一年だ。  今、私... 続きをみる

  • 廃校の中のバトンは

     公民館関係の方より連絡があり、用事である廃校舎に入ったら書籍がずいぶんとあったが貴重な資料はないのかという問い合わせだった。数年前の統合時に一応の点検はしているはずだが、一挙に進めた経緯もあるし、念のため訪問して確認することになった。向かう先はかつて自分が6年間続けて勤務した地である。  閉校式... 続きをみる

  • 利己主義を進める頭のクリアさ

     先日、書棚の整理をしていたら雑ファイルから1枚の紙が出てきた。「真の利己主義のすすめ」と題された随想で、著名な動物学者の本川達雄氏の文章だった。10年以上前の冊子からコピーされていた。一読して「これは」と判断したのだろう。今読んでも、いや今になったからこそ、余計頷き具合が深くなる内容だった。  ... 続きをみる

  • ちょっとの言語習得期

     昨日「ちょっと」のことを書いている時、自宅に来ている2歳半の孫が廊下を走りながら「おばあちゃん、ちょっと」とまだ上手くまわらない口で喋っている。偶然かと思いつつも、ちょっと(笑)観察してみると、意外にこの語か連発されていることに気付いた。「ちょっと、ちょうだい」「ねえねえ、ちょっと」&helli... 続きをみる

  • ちょっと、ちょっとの顛末

     『いきな言葉 野暮な言葉』(中村喜春 草思社)は、芸者から通訳になり長く米国在住したという異色経歴の著者が、花柳界の言葉などを取り上げて使用例を示した本で、書名に惹かれて購読した。90年代の発刊、昭和テイストが色濃く反映された中身だったので斜め読みペースだったが、こんな言葉で立ち止まった。  「... 続きをみる

  • その一瞬の真実だけを

     土曜日にEテレで放送された「ETV特集」は見応えがあった。 「映画監督 羽仁進の世界 〜すべては“教室の子供たち”からはじまった〜」  残念ながら直接観た記憶のある作品はなかったが、部分的に映された箇所だけでもその凄さが伝わってくるようだった。  羽仁進の著書はいくらか読... 続きをみる

  • 桜、桜、桜

     昨日、朝刊を開いたら、見開きで「2020県内の桜プレーバック それでも花は咲いた」という特集面があった。県内名所の満開の桜写真が高校生による短歌・俳句を添えて彩られる。どれも若々しい響きをもっている作品であり、エネルギーを感じた。年配者だといかに巧みでも様相が違ってくる。なかなかいい企画だ。  ... 続きをみる

  • 23.7㎏出発、2冊到着

     連休中に何度目かの古本処理をした。今回はダンボールひと箱。それでも大き目なので、念のため重量を測ったら23.7キログラム。かろうじて無料ラインに収まった。手元から手離す本があれば、またどこかから呼び寄せる本もあり、賑わいを避けている世間とは裏腹に、毎日プラットフォームに行き交う人ありだ。  『社... 続きをみる

  • 結論は、揺るがない言葉

     昨日に続き『人生の結論』(小池一夫 朝日新書)から、キニナルキとして…  この新書には、「結論」と名づけるだけの真実や強い姿勢が込められていた。  結論とは、例えば今のような困難な状況にあっても揺るがない言葉だ。  信ずるに値する行動指針のようなものだ。  以下、著者が引用した二つ... 続きをみる

  • 今日も少しだけ背伸びする

     風呂場で読んでいる(笑)「新書」篇ということで三冊。  『人生の教養』(佐々木常夫  ポプラ新書)  六年前に年休をとって隣市で行われた著者の講演会を聴きにいった。「ライフワークバランス」ということが盛んに言われ出した頃だ。  しかし教育関係の見知った顔はたった一人だけという記憶がある。  この... 続きをみる

  • 結局毎年ソージャネーカ

     「連休巣籠り読書」とかStay Home Readingなどと題してみようかと考えたが、結局毎年ソージャネーカということに気づいた。  ゴールデンウィークは「山菜とり」と「読書」と「片付け」と「町内祭り(当番時)※ただしこれも今年から時期が変わった」だけなのだ。  この期に及んで変わらぬ暮らしを... 続きをみる

  • 内輪体験という目標

     『良い加減に生きる』(きたやまおさむ・前田重治 講談社現代新書)は、第一章が北山作詞の歌を取り上げ「歌の深層心理」について、二人が書き記している。出会いのエピソードやらコンサートの様子などもあり、読み易かった。しかし中身は結構深い。以前、北山著の新書を読んだ時にメモしたことと相通ずる面がある。詞... 続きをみる

  • その「波」に流されぬよう

     『「隣組」マインドにご注意を』と題して、小田嶋隆が日経Bコラムに載せた文章が興味深かった。  初めの「テレビがつまらなくなっている」という分析が非常に面白い。  「三密」が人間の文化にとっていかに切り離せないものなのか、TVという最も日常的な切り口から、こんなふうに語っている。  コンテンツは、... 続きをみる

  • 寄り添って広く深く学ぶ

     古くからの知り合いである酒井浩さんが本を出版した。  『鳥の目・虫の目・子どもの目』(無明舎出版)  年度替わりでドタバタしていて注文するのが遅くなったが、版元に直接申し込んだら即納だった。  彼のFBやブログで事前に告知されているとおり、副題「ヒロちゃんの子育て自然観察ガイド」にふさわしい、親... 続きをみる

  • 令和一周年に見ていること

     昨年4月に発表され、一か月後に始まった「令和」という元号。完全に馴染んでいるかと言えば、少し怪しい。「天皇陛下」とTVから音声が聞こえてきたとき、一瞬イメージする顔がすり合っていない人は私だけではないだろう。平成初めもそうだったか。まあそれはいい。時間が解決してくれることは確かだと思う。  そん... 続きをみる