すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2018年10月のブログ記事

  • 思い方が、愛に向き合う

     「に」という助詞は意味の幅が本当に広い。「〇に△」という置き方では〇や△の語によって、ある程度意味は限定されるだろう。「シリアに行く」「一気に攻める」「ご飯に納豆」「首相に似てる」等々。この小説は新聞連載時『愛の乱暴』だったそうだ。改題されたのは理由があるはず。乱暴する対象の問題なのかなあ。 2... 続きをみる

  • チコちゃん、それは甘いぜ

     金曜日の『チコちゃんに叱られる!』で、「どうして校長先生の話は長いのか」ということが、一つのテーマとして取り上げられていた。10年も務めさせていただいた役職。今は退いたが、どんな答えを導き出すのか少し興味がわいて、観てみた。うーん、なんだかがっかりした。  端的にいうと「ネタ本があるから」と「そ... 続きをみる

  • 雑談から表現の本質へ

     広辞苑で「雑談」を調べるとね、「さまざまの談話。とりとめのない会話」と意味があり、その次に「ぞうたん」と書いてあるんだよ。何だろうと別の辞書にあたってみたら、古い読み方でなんと平安期の記録にあるそうだよ。江戸時代には「ぞうだん」という読みが出てきて、「ざつだん」と読むのはその後らしいね。 201... 続きをみる

  • 夜長の独り視聴者委員会

     「NHK新人お笑い大賞」…予選を勝ち抜いた8組の中で最も若い「Gパンパンダ」というコンビが優勝した。二つのコントネタは面白く勢いがあった。ネタをつくる視点に新鮮さを感じた。時代とともにお笑いは変化すると、当然だけれど実はあまり見られない場面を見た気がした。  NHKで始まった土曜ド... 続きをみる

  • 健康になる週間始まる

     FBでシェアされていたネット記事には目を惹かれた。「健康寿命には、運動よりも食事よりも〇〇が大事」。パッと思いついたのは、かつて読んだ石川善樹の本で、「人間関係」「友人の数」といったメンタルに関わるものだった。しかし、これが意外なことに「読書」の二文字であった。  この調査は、ワンクリックアンケ... 続きをみる

  • 電球を速やかに交換する

     今年の100冊目読了である。未読本が数冊書棚にあるが、なんとなく吉田篤弘にしようと決めていた。文庫の新刊本である。書名だけで読んだ気にさせられる。いい話に違いない。 2018読了100 『電球交換士の憂鬱』(吉田篤弘  徳間文庫)  この小説は、電球交換士という「世界でただひとり」の肩書を持つ主... 続きをみる

  • 子どもの声がうるさい6人へ

     町長のブログを読んでいたら、ある会で知事が講演し「『子どもの声がうるさいと感じる』というアンケートで、秋田県がワースト2位」と話した記事が載っていて、興味を持った。えっそうなの、秋田県人は子どもが嫌いなのか、だから少子化トップなの…と一瞬は頭に浮かぶが…。  こうした... 続きをみる

  • 十三夜の照らす心

     日曜日、がーまるちょばのステージが終わり外へ出たらもう4時半を過ぎていた。一日よく晴れ上がり、西日は山の陰へ隠れながら淡いオレンジに空を染めていた。自宅まで1時間弱、ゆっくり車を走らせていると、東に月が見えだし、翳り出した風景の中で明るさを増してゆく。  「あれっ名月だっけ?」「でも満月じゃない... 続きをみる

  • エクセレントなサイレント

     これも一度は生で観ておきたい芸の一つだった。「がーまるちょば」。全国ツアーが大曲にやってくるので早々に予約し、2列目ほぼ中央という絶好のポジションで堪能した。パントマイムのパフォーマーとして知名度は高く、小学生から七十代?までたくさんの方が来場していた。  映像でお馴染みの鉄板ネタのほかには、舞... 続きをみる

  • 「チホちゃん」に叱られるぞ

     ワイドショーネタみたいに「沢田研二の公演ドタキャン」について思ったことを一言。散々に批判する者もいれば、気持ちはわかると擁護する者もいるようだ。それにしても、我々の世代にとっては輝く大スターのジュリーが…と暗鬱な気分になる。犯罪ではないにしても「晩節を汚している」と言っていいだろう... 続きをみる

  • ピンナップして考え事

     その昔、松下幸之助が起こしたナショナル。家電製品を扱う系列店「ナショナルショップ」は、ピーク時には約5万店あったという。現在の全国にあるコンビニ総数も5万数千店なので、ちょっと驚く。半世紀の違いはあるが、家電の浸透と小売りの変化が似たペースで進んだことだ。  BS『アーススキャナー~宙からわかる... 続きをみる

  • 審美眼と体力維持

     なかなか減らないモノだけれど、新しく増やすことには慎重になっている。    生活が狭まってきただけさ、と断言されそうだが、楽しく生きていくために必要なモノとはそんなにないものだ。 Volume123  「限られたモノで豊かな生活を送るには、モノを選ぶ時、自分にとって必要なのかどうかをしっかり見極... 続きをみる

  • 「ねぁ」の生き残りは

     一昨日「ホジ」のことで方言の本を見ていたら、いつものことながら、この頃使っていないなあという言葉を見つけ、読み入ってしまった。いわゆる共通語(これ自体も死語か)でも同じだが、使われなくなった語は、使われなくなった生活や感覚を表す。探ると今が見えたりする。  ちょうど「ほじなえ(ほじねぁ)」のペー... 続きをみる

  • 命と誇りの両立を選ぶ

     仙台在住の小説家熊谷達也がどんなふうにあの大震災を描くのか、興味があった。新聞連載という形をとったのは何か訳があったか。それはともかく、災害が頻発するこの国にあって、考えるべきことは実に多い。三章構成で「2011年、70年後、2014年」という描き方をしているこの小説には、明らかに提案性がある。... 続きをみる

  • 「本神」と使ってみたいホジナシ

     「アヤ―、ホジニャゴドォ」と昔は日常会話でよく耳にした。「ホジニャ」…『秋田のことば』の見出しには「ほじなえ」と出ている。「とりとめがない。非常識だ」という意味。非難する、馬鹿にする時に使う。この「ほじ」とは何か。子供の頃から幾度となく頭に浮かんできたことだ。  私ばかりでなく思っ... 続きをみる

  • 調和という強み

     イギリスでは「ベントー」(弁当)が完全に英語として通用すると、茂木健一郎が書いていた。  寿司やラーメンだけでなく、いわゆる海外における日本食は、ブームの域を越え、定着に向かいつつある。  それは、茂木によると「日本文化の影響力は明らかに強まっている」一つの証拠としてとらえることが出来るようだ。... 続きをみる

  • 読書の巨人のキニナルキ

     日本一の読書人といってもいい松岡正剛が、BSプレミアムの『推しボン!』という番組に登場していた。  6万冊以上という蔵書のある研究所が撮影場所で、三人のゲストが登場し、自分の「本棚」(つまりは読書歴)を語っていく内容である。  三人は小説家、漫画家、冒険家であり、それぞれに実に面白く興味深く視聴... 続きをみる

  • 名著を20年後に読む

     テレビコラムの名著。20年前の発刊で、その頃に読んではいなかったと思う。観ていない番組は多いが、取り上げられたタレントはほとんど知っているし、今も芸能界で生き残っている者が少なくない。著者を「disる」文体と揶揄する人もいた。確かにと頷きつつ、それ以上の哲学的とも思えるフレーズに惹かれた。 20... 続きをみる

  • たどれば秋の匂いも

     昨日読了した新書に絡めて、自分の皮膚接触や肌の記憶を少したどってみたい。母親が一番だったことに間違いないだろうが、今思い出せるのは背中に負ぶわれた感触か。しかしそれはどちらかと言えば、視覚情報と重なっている。ぼんやりではあるが、確かにあったのは映画館だ。  だから、怪獣映画より先に「渡り鳥シリー... 続きをみる

  • もっと、コチョガシェ!

     『秋田のことば』に見出しには「こそくてぁ・こつぁくでぁ」が載っているが、自分としては「こちょくしゃ」が一番近い。つまり「くすぐったい」。以前はその「コチョコチョ」したりされたりする遊びをよくしたものだ。以前に比べそんなふうに触れ合う頻度は下がっているような気がする。親子でも友達同士でも&hell... 続きをみる

  • 「カネ」で大事を説く本

     中国ではずいぶんQRコードによる支払が進んでいることを目の当たりにした。キャッシュレスに関して「日本人は現金が好き」という論述も多く、自分もご多分に洩れず、やはり「カネ」とは現金というイメージが色濃く残っている。給与振込も最後まで抵抗したから人一倍強いのだろう。この著者はどうなのかなあ。 201... 続きをみる

  • 未熟性という回路

     俳人坪内稔典の句は、授業をするときによく使った記憶がある。  なんといっても「三月の甘納豆のうふふふふ」は衝撃であった。  それから今目にしているエッセイのなかにある「たんぽぽのぽぽのあたりが火事ですよ」も、初めて見た時、ほほおっと声が出た。 Volume.120  「私の内に生きている未熟性、... 続きをみる

  • 「読解力」の前にすること

     久しぶりにビジネス雑誌を購入。特集「ビジネス本 総選挙」に惹かれたわけではない。立ち読みでめくった目次にあった対談「文章が読めない子、新聞を読まない人の末路」(新井紀子×佐藤優)に興味を持った。わずか4ページしかなかったが、そこで語られる警告は胸に迫る。  AI時代の到来は社会に何を... 続きをみる

  • 民主主義って、どうよ

     朝日新聞の「論壇時評」をまとめた新書となれば、信頼感を持って読む人もいれば、逆の先入観から入る人もいる。無理もないことだけど、問題なのはそういう固定観念に囚われている思考だ。自省しつつそう思う。2011年4月からの4年間、ここで提起された問題がいかに重要であったか、再読して痛感している。 201... 続きをみる

  • 神無月、蚊に刺され

     先週夕刻、PCを打ち続けていたら部屋の中に蚊の気配がする。飛蚊症とは違う。そのうち左手にチクリと痛む。やられた。思わず殺生してしまう。外では時々見かけるが、寒くなったので侵入してきたか。蚊にとっては人の肌を射すのも生き残る行動、最後に一瞬でも満足したか。  本県知事の先週の放言に「政治生命」とい... 続きをみる

  • 分かる本、感じる本再読

     選書の基準など考えたことはないが、再読したいと思う気持ちが湧く本には何かを求めているはずだ。「分かる」それから「感じる」ということかな。手元に本がなくなったので書棚から引っ張り出した2冊を読み終え、そんなふうに思った。タイプはまったくちがうけれど、お気に入りの著者、愛読書とも言えそうだ。 201... 続きをみる

  • 秋は盛り、全てはフロー

     9月末日。FBにアップしたように孫の誕生日。午後から「一升餅」を背負わせるセレモニーを計画していて、予定通りに実施した。思い出せば、孫の母たる我が長女の時は亡き祖母が傍にいた。あれから32年。自分が一番年長者として小さな背を支えたが、その手はいつまで…。  10月に入る。今関わって... 続きをみる

  • 新しい「懐かしさ」をつくる

     新潮社『波』の「ベーシックハウスを考える」という連載は半年続いた最終回で、読まなかった時もある。  しかし今回は「懐かしい未来に向けて」という題にも、その中味にも惹きつけられた。  建築家である著者堀部安嗣は、「懐かしい」ということについてこんなふうに解釈している。 Volume120  「(自... 続きをみる

  • 台風と自分、と包み紙

     学生時代に『台風の夜』という題の曲を作ったことがある。ブルース調の歌にかぶれていた頃で、出だしはなんとなく今でも覚えている。  十数年前に勤めていた学校で、「台風のときに歩いて登校してくることは子どもには面白いんだよねえ」と話したら、ある保護者から顰蹙を買ったことがある。  一昨日の「ほぼ日」、... 続きをみる

  • モノに命を見る習い

    「私はラップを二度使いするオンナである。」と書き出した文章は、宣言に似て力強い。阿川さんがTVバラエティでそのことを話したら、周囲の笑い声に包まれ、ずいぶんとツッコまれイジラれた。それだけに留まらずその後も見た人から驚かれ、面白おかしく話題にされたという。  電子レンジに使用したラップはできないが... 続きをみる

  • 新潮社の「波」は今

     定期購読している『波』10月号が届いた。例の『新潮45』の騒動があったのでなんとなく穿ったような見方になりそうだが、実際は全てそれ以前の稿であり関係ないだろう。出版社の情報誌なので、半分は書評や案内的な内容だが、特集や連載は読みごたえがある。今回の対談は「養老孟司×土井善晴」。面白か... 続きをみる