すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2016年2月のブログ記事

  • 煌言33~読書する姿から見える

    ☆もしも、「現在わが国の教育界における最大の欠陥は何か」と問う人があるとしたら、私は即座に、「それは現場の先生たちが、あまり本を読まないことだ」とお答えすることでしょう。  森信三『教師のための一日一語』(致知出版社)  その欠陥が最大かどうかはさておき、昔ほど教師が本を読まない現実はあるのかもし... 続きをみる

  • シェーと思いきり叫びたい

     朝、なんの話をしている時だったろうか。「シェー」と家内が呟いた。「それは娘の世代にはわからない」と返したのは、そのポーズをとってみせてるからだ。瞬間ちょっとした違和感を覚えた。頭の上の手は、軽く内の方へ曲げることは問題ないが、問題は下方の手の向き。手のひらが下を向いている。「ちがうでしょ。」  ... 続きをみる

  • 煌言32~人権と迎合

    ☆子どもをより大切にする、子ども一人一人の良さや個性を認める、主体性や生きる力、支援と援助という考え方や方法は良いのですが、それを使う者も使われる側も表面的な部分を理解したり、行うことで満足しています。そればかりか、子どもの人権を大切にする事と迎合するという事の違いがわからなくなった教師や保護者も... 続きをみる

  • 細かい雪が降り積む朝に

     朝の集団登校の様子を見ていたら、真っ先に来た班の中ほどにいる女の子が、道路端の雪を少し蹴りあげていた。雪国では別に珍しいシーンではないが、目に留まったのは何故かというと、この冬そんな風景を見たのが初めてだっただろうか。2月も末に近づいたこの時期に、ああそうだったと感じることは結構多い。  今朝は... 続きをみる

  • 「女王」にしては凡作か

     今年になってから、もう三冊読了である。  この頃は「イヤミス」という形容詞はどうかと思うが、個人的に「女王」と称してもいいほど、肩入れ?しているなあ。  しかし、今回は辛口コメントしてみるか。  『豆の上で眠る』(湊かなえ  新潮社)  失踪した姉が戻ってきたら、別人になっていた…... 続きをみる

  • 煌言31~BattleとWarを結びつける

    ☆子どもをとりまく問題解決の場として学校に依存することで緩やかな社会をつくり上げてきた日本。「教育再生」が声高に叫ばれている。しかし今、本当に「大きな教育改革」が日本にとって必要なのだろうか。本当に変えていくべきこととは何か。  増田ユリヤ『欲ばり過ぎるニッポンの教育』(講談社現代新書)  改革を... 続きをみる

  • 煌言30~選択で力はついたか

    ☆世の中全体でプログラム化が進んで、あたかも自分で選んだかのようにして育ってしまった子は、ちょっとでも依存できる対象が欠けたときには、不安でしょうがなくなる。一見正解を教え込まれてないはずの子どもたちのほうが依存性が出てきてしまうとしたら皮肉な結果です。  苅谷剛彦『欲ばり過ぎるニッポンの教育』(... 続きをみる

  • 同僚性にある陥穽

     昨秋だったろうか、校長会研究班の一つからアンケート依頼があった。年に何回かはあり珍しくもないが、その時は少し戸惑った。テーマは校内研究体制推進であり、そのキーワードとして「同僚性」が挙げられていた。校長と同僚性という結びつきに、どうもしっくりこない感覚があり、明確な回答が出せなかった。  単純に... 続きをみる

  • まったく違っていたのではないか

     『普通の家族がいちばん怖い 崩壊するお正月、暴走するクリスマス』(岩村暢子 新潮文庫)  プロローグを読み始めたときから、なんだか不快な気分に陥った。  この本は、正月やクリスマス時の主に食卓について調査した結果と考察が書かれている本であるが、徹底して主婦たちの声を載せることで現実を見せつけてい... 続きをみる

  • 煌言29~次の行動に集約する

    ☆「悩まないで、反省しないで」、「次をどうしよう」という問いかけが必要だと、私は考えています。「悩むこと」も「反省すること」も、「次の行動」に集約すればいいのです。このことを「当たり前」にする。ふっと生き方が軽くなる。   野中信行『必ずクラスを立て直す教師の回復術!』(学陽書房)  私などは「悩... 続きをみる

  • 煌言28~取り扱い範囲を広げる

    ☆受け止められない子がいるのは、自分の取扱い範囲が狭いからであることは間違いない。本当に受け止められるようになるには、コツではない。慣れでもない。本で学ぶこともできない。校門の中だけでは決して学べないことが数多ある。  平光雄『究極の説得力』(さくら社)  教育界だけが特殊とは言わないが、その閉鎖... 続きをみる

  • 煌言27~選択肢を用意する

    ☆学校の授業でも、答を選択肢にすると、問題の意味が明確になり、楽しい授業を実現する道が開かれるようになります。研究を進めるときも、可能な選択肢を用意するのが一番です。「選択肢つきの問題提起ができたら、半ば問題を解決したに等しい」ともいえるのです。  板倉聖宣『発想法かるた』(仮説社)  「問う」と... 続きをみる

  • あれもこれも彼だった

     もう少しギター弾きが上手ければプロデビュー!…なんて、可能性は砂粒以下の戯言が思い浮かぶ。だからこそ、ギタリストには羨望の目をいつも向けていた。それゆえ?買うのは洋楽、邦楽を問わずボーカリスト優先だったなあ。だから、今数少なく残っているLPレコードにギタリストのアルバムがあるのは驚... 続きをみる

  • 結ぶ読書

     『考えないヒント アイデアはこうして生まれる』(小山薫堂 幻冬舎新書)  この本の結論は「はじめに」にもう記されている。  曰く「重要なのは、考えるテクニックではなく、自分の体をアイデア体質に変える、ということ」。  その体質改善?変革?のために著者が現実に行った例を豊富に繰り出しているのが本書... 続きをみる

  • 煌言26~教師が信じ明るく問う

    ☆どうすれば相手の態度が変わってくれるのでしょうか。それは、お説教ではなく、ストーリーを作ることです。ストーリーとは、「なぜ、それをやることが必要なのか?」「それをやると、どんないいことがあるのか」といった行動の核心とも言うべきもの。それを相手に理解させるように導くことで、相手の心を動かし、態度を... 続きをみる

  • 言葉を残すという愛情

     変な題名の詩集だなと思い、手に取ってみた。  『学校は飯を喰うところ』(曽我貢誠  文治堂書店)  ぺらぺらとめくってみたら、失礼ながらちょっと自分には向かないかなと思い、戻しかけた時に「あとがき」(実際には「詩集に寄せて」と題した寄稿だった)の喜岡淳治氏(成蹊大学)の名前が目についた。  授業... 続きをみる

  • 煌言25~往来を喜ぶ精神

    ☆本当に、感動・感激・感謝をもって「理解する」のは、一部の人にだけ必要なことではなくて、みんなに必要なことなのだ。そういった意味で、どんな学校でも「子どもの感性に培う教育」を考えなければいけない。  坪田耕三『素敵な学級づくり 楽しく・優しく』(教育出版)  「感性を培う」ではなく「感性に培う」で... 続きをみる

  • 2月8日、こと始め

     2月8日朝、日めくりカレンダーをめくると「針供養」とともに「こと始め」ということばが目に入ってきた。聞いたことはある。何かを始めるということか、ことを始めるのに適した日なのか、そんな感じだろうと予想しつつ、はっきり知りたいと検索しこのページへ。なるほど。「事」の2種類の意味づけが深い。  それに... 続きをみる

  • いぶかしい国語辞典

     正月休みで古本屋へ出かけたとき、どうしようかな2000円を超すようじゃちょっと、と買いあぐねた一冊があった。それが今回同じコーナーに行くと、版は違うが980円と低価格のものがあり買い求めてきた。『新明解国語辞典』だ。以前(たぶん学生時代)に買ったことがあるのだが、紛失して今は手元になかった。  ... 続きをみる

  • 煌言24~知情意のMAXを

    ☆児童指導でも、父母懇談会でも、どんな場面でも、最初の瞬間を初動教育の機会ととらえ、その機会に、全力で動機付けの話を情熱的に訴えることが、その後の授業を成功に導く最大のポイントになるのです。  田中真澄『感動の初動教育法』(ぱるす出版)  出会いの瞬間、最初の立ち上がりの時間を大切にするという考え... 続きをみる

  • 水曜日5時半からの解放

     「長かったですね」と担当医は口にした。歯の治療のことである。先週、歯に被せものをしたので終了は近いと悟っていた。そしてとうとう一週間後の点検を終えて解放となった。ずいぶんと長かった。裏に診療予約日を書き込む形の診察券は、すでに3枚目となった。今回の治療だけでまるまる2枚使ったことになる。  メモ... 続きをみる

  • 煌言23~周辺に存在する事象を拾う

    ☆問題解決とは、その事象について、応用が利くことであり、他人に説明できる程度ではない。  このように、問題解決に至るには、その課題の周辺に存在する事象について解釈レベルの認知が必要で、ひとつの課題だけを問題解決のレベルまで深めることは難しいように思われる。  横山浩之『診察室でする治療・教育』(明... 続きをみる

  • 煌言22~学習訓練は三要素で

    ☆学習訓練のもっとも大切なことは、訓練の方法は子どもが教えてくれるということです。これは子どもが「先生、こうするのですよ」と教えるという意味ではありません。(略)子どもの姿を見て、こうしたいという思いを持ち続けると、ヒントが生まれ、アイデアが湧いてきます。  佐藤康子『子どもが語り合い、聴き合う国... 続きをみる

  • うしなって、得る。か

     ある雑誌に、モデルの押切もえが「うしなって、得るもの。」と題して、川上未央子の小説の書評を載せていた。内容はともかく、よく使われるこの表現が、先日録画を見たNHK「ドキュメント72時間」の特集で、ある女性が語っていたことと重なった。確か名古屋駅の拾得物センターの三日間を記録した回である。  ダイ... 続きをみる

  • 煌言21~バラバラなままの教育

    ☆日本では、「心」ということばを聞いた瞬間に、ほとんどすべての人々が、無条件で「良きもの」、つまり「自分が良いと思っているもの」と錯覚してしまう。実際には各人の自由な思想・信条・良心から、それぞれがバラバラと「心」をもち、バラバラなものを「良い心」と思っていることを考えると、これは極めて危険な状態... 続きをみる