すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2015年6月のブログ記事

  • 弱気な隕石の欠片

     【2015読了】60冊目 ★★  『3652  伊坂幸太郎エッセイ集』(伊坂幸太郎 新潮文庫)  別のエッセイ集でも読んでいることだが、著者は「エッセイが得意ではありません」と書いている。確かにそんな気がする。小説に比べれば、どこか冴えない印象の文章が続く。大半の文章が敬体で書かれていることは、... 続きをみる

  • 形式に甘えている雰囲気

     「形式にこだわること、ことばを吟味すること」と題して、『窓』という研究紀要に文章を寄せている。もう20年以上も前のことだ。当時、6年生に対して作文の授業を、市毛勝雄先生などの実践をもとに「作文の型を学ぶ」ことを中心に進めていた。「起・承・束・結」という構成で行数を固定して書いていく形だ。  自分... 続きをみる

  • 久しぶりのことメモ

     久しぶりに雨らしい雨が降った。待ちかねていた人も多かったと思う。天気がいいことは基本的に嬉しいのだが、やはり晴れの日が続くとどこか落ち着かない気分になることも確かだ。今日の朝、近くのコンビニに行った帰り、妙に緑がくっきりと目に入ってきた。「雨に洗われた」という意味が心に落ちた気がした。  久しぶ... 続きをみる

  • 疥癬虫が脳についてる

     調べ物をしていて、知り合いの方が書いた詩の一行に「慥かにとらえてきた」とあった。漢字が読めない。調べてみたら「たしか」。広辞苑も「確か・慥か」と併記されている。意味の「二」として「慥」が置かれ、「<自分の記憶によれば>まず間違いなく」と書かれてある。「心」に「造る」だから納得できる意... 続きをみる

  • ライフ、ライク、ライト

     【2015読了】59冊目 ★★  『いま伝えたい!子どもの心を揺るがす“すごい”人たち』(水谷もりひと ごま書房新社)  みやざき中央新聞のことは以前から少し知っていた。サイトも訪れたことがある。編集長の“熱い”社説が評判のようだった。  よく訪問... 続きをみる

  • 同期会でのキニナルキ

     会に出席しないSの話をしていた。少し噂は聞いていたが高校の頃か、ひきこもりというか対人恐怖症的になったらしい。それでも都会に出て、ある職についたがリストラにあって今は…。こうした会には参加しないらしい。「中学校の頃、あのKくんたちの奇妙な笑いがね…」などとドッキリする... 続きをみる

  • 幸せを呼ぶ行為とは

     【2015読了】58冊目 ★★★  『幸せの仕事術』(小山薫堂  NHK出版)  この本は2年前に読んでいる。  新刊がきれたので、なんとなく書棚を見ていて再読したくなったものだ。  前の感想で「置き換え」という発想で、日常や仕事を見ていくことを書いていた。  我ながらなるほどと思ったが、自分が... 続きをみる

  • 時計、動き出す

     ふだん腕時計はしていない。しかし同期会の祝賀の席の進行を任されたので必要かと思い、机上に置いたままだった時計を取ったら、なんと動かなくなっている。単純に電池切れかと思い、近くの量販店に持ち込んだら「ソーラーですよ」と言われ頭を掻いた。あれっ、ではどうして動かない。光は当たっているのに。  もちろ... 続きをみる

  • 醜さに気づくために

     【2015読了】57冊目 ★★★  『サファイア』(湊かなえ  ハルキ文庫)  久しぶりの湊かなえ。書店には未読の文庫本が他にもあったが、字の細かいのは避けて(齢を感じます)、最新のこの一冊を選んだ。  短編集なのでするっと読める。確かに、湊かなえ色なのだが、短編だと物足りなさを感じてしまうこと... 続きをみる

  • 流行らせようぜ、生産的怠慢

     先日必要があり自分のブログに検索をかけてみた。目的とした事柄とは別に、おうっと思うような言葉と再会した。「生産的怠慢」。9年前の文章に「15年前の学級通信を~」と記してあるので、二十数年経つということ。気になってネット検索をしたら…なんと言葉として完全ヒットしたのは我がブログのみだ... 続きをみる

  • 今週の喜怒哀楽

     「今朝、玄関を開けたらホタルがいた」と夕餉の支度をしながら家人がいう。「ええっ」と疑わしげに驚くと、証拠があると娘がスマホで撮った画像を見せてくれた。ホタルは珍しくはないが、時期的には少し早い。ずっと気温が高かったことと関係があるのだろう。まだ「夏」と思っていなかった自分に気づいた。  夕方、徒... 続きをみる

  • 言語技術を使う意識を

     校内授業研究会で体育が取り上げられた。今年の研究テーマの副題「言語活動をより一層充実させるための工夫」にそって授業が展開された。核となるのはグループにおける子どもたち同士の教え合いである。言語活動をその時間のねらいに近づくための重要な要素と考えることになる、結構高いハードルに思える。  言葉とス... 続きをみる

  • 本質を見抜く眼

     【2015読了】56冊目 ★★★★  S11『大西流 授業の見方 』(大西貞憲・玉置崇  PLANEXUS)  この本については「授業を見抜く三つの原則」と題して、感想をアップしている。  総括的に書いたことであり、その見方は今も変わらない。いい本だ。  今回は個別に目が止まったところをメモしな... 続きをみる

  • 決定力についての決定

     サッカーファンならずとも、昨夜のシンガポール戦はいらいらとした気持ちで観たのではなかろうか。圧倒的なボール支配があっても肝心の点数がとれない。強化試合の順調さを見ているだけに、まったく裏切られたような思いを抱いたのではないか。そして繰り返されるのは「決定力」という言葉。宿命なのか。  「決定力不... 続きをみる

  • 瓦礫はまだ残っているのだ

     大震災から少し経った頃か、「瓦礫という言葉を使わないでくれ」という訴えがあったことを覚えている。自宅を流された方々が、連日のように報道されるその言葉に反応してしまうことは無理のない感情だ。傍観者の想像力欠如を鋭く指摘された思いがした。言葉の意味は、取り巻く出来事や場で大きく左右される。  「瓦礫... 続きをみる

  • 仕舞いの言葉が耳に残る

     【2015読了】55冊目 ★  『雪国の絵本 子ども・生活・遊び』(ほった圭 無明舎出版)  特徴のあるイラストに惹かれて購入した。私より9歳ほど年配の隣市に住む元学校事務をされていた方の画文集である。内容は帯にあるように「昭和20~30年代・子ども遊び図鑑」と言っていいだろう。懐かしい!と久々... 続きをみる

  • 自分の限界、道徳の限界

     道徳の授業に、まともに向き合ってこなかったなあ。これは正直な述懐だ。それゆえ公開授業などもきわめて自分勝手な視点で見ている。相当の実践を積まれ実力の十分感じられる先生の授業であっても、ここはこの考えを取りあげればすっきりするのに…、ここは束ねて問い返したら…とかなり独... 続きをみる

  • 卵かけご飯を語ろう

     朝夕食ともに米飯をあまり食べない生活をしていると、数か月に一度は無性に「卵かけご飯」を欲する時がある。コレステロールが高いので控えていたのだが、最近はその根拠があまりないという嬉しい情報もあり、時々食するようになった。この直球の美味さはやはり「ご飯の友」ランキングとしてはかなり上位だ。  卵かけ... 続きをみる

  • 75点くらいのウィークデイ

     月曜日。朝、読み聞かせの本と紙芝居を決定する。その後昨日の陸上競技大会の成績紹介を学校報用に打ち込み始める。町大会より少ないが、それでも結構な量だ。先週の様子も学校報へ。一年生への読み聞かせ、『うえきばちです』は予想通りに大騒ぎ。『ハンスとこひつじ』はしっとり聴いてくれた。75点くらいか。  火... 続きをみる

  • メモ、納得やら憤りやら

     机の中にあった一冊のメモ帳。もう最後まで使い切っている。  相変わらず、いつの、誰の言葉かも明記されないものが多く、使い物にならない。  しかし、書きつけた言葉を見ているうちに思い出せるものもある。  集団登校は社会の一歩。助け合い。  これはPTAの講演会で招いた、ある企業人の言葉だった。  ... 続きをみる

  • 勉強落伍者の詭弁か

     【2015読了】54冊目 ★★  『勉強について、私たちの考え方と方法』(小山政彦・羽生善治 PHP研究所)  言うまでもなく一方は天才棋士。もう片方の人は船井総研の社長であり、出版社の宣伝によれば天才コンサルタントらしい。  天才同士が「勉強」について語ることが、凡人の自分に何か役立つだろうか... 続きをみる

  • たまには戯作遊び

     講談社の『擬音語 擬態語辞典』を見ていたら、巻末に俳句や短歌が載っていた。  そこに、坪内稔典の例の甘納豆の句があった。  この句を初めて見たときは、えっ、ええーーっと思ったものだ。  三月の甘納豆のうふふふふ  俳句に詳しい人はご存じだろうが、これはシリーズもののようだ。  つまり「甘納豆」シ... 続きをみる

  • 陸上競技大会小景

     日曜日に陸上競技大会があり、応援に出かけた。先月は町だったが今回は郡市なので範囲が広い。レベルもいくらか上がるが、単純にそう言えない面もあるのは、スポ少活動との兼ね合いだ。有望であっても出場しない子は本校にも、他校にも少なからずいる。少子化、多様化、偏在化の一つの典型と言えるだろう。  練習量は... 続きをみる

  • 自分の読みに責任を持つ

     【2015読了】53冊目 ★★★『日本語の学校』(鴨下信一 平凡社新書)  先月、横山験也先生のブログで紹介されていた。  これは音読や朗読に関わる者にとっては必読書の一つと言える本だろう。  学校教育の場にどの程度取りこめるかは、いろいろと判断する必要があるにしろ、今までちょっと考えてこなかっ... 続きをみる

  • ヒツジとライオンを見ている…モノ

     【2015読了】52冊目 ★★  『ヒツジで終わる習慣、ライオンに変わる決断』(千田琢哉 実務教育出版)  ビジネスマン向けの本などあまり手にしなくなったが、古本屋でなんとなく題名が面白いと思い買ってしまった。  ある程度予想通りの「ヒツジ」と「ライオン」の定義が表紙裏にあった。  ヒツジとは、... 続きをみる

  • 重く深いキニナルキ

     講談社「読書人の雑誌」と銘打った月刊誌『本』の今月号は、気になる表現がいくつかあり、少し考えさせられた。  せっかく高度な社会に生きているのだから、何百年か前のように家族しか信用できなかったり、親戚同士でしか助け合えなかったりするのではなく、もっと社会の仕組みを信用して良いのではないか。(山崎ナ... 続きをみる

  • そうか、君も同い年だったか

     勢いでそんなふうに書いてしまったが、「君」と呼べるほど親しいわけでもないし、君は僕のことなど知らない。しかし僕にとって君は、その存在を知ったときから常々気になっていた。それゆえか、直接君と共に暮らそうとはせず、ライバルと目されるものを手元に置いたりしたんだ…と、ずいぶん引っ張ってみ... 続きをみる

  • 好意性のわからぬ私へ

     指導案検討会で目にした指導案に、見慣れない言葉を見つけた。「好意性」。見慣れないというより、初めて目にしたと思う。使われ方は好き嫌いの人数分布である。検討の本筋から外れるのでその場では口にしなかったが、終わった後に詳しい職員に訊ねてみた。すると体育科の指導案では見かける表現であるらしい。  まず... 続きをみる

  • 伴走者の見る風景

     【2015読了】51冊目 ★★★  『いつもいいことさがし』(細谷亮太 暮しの手帖社)  副題は「小児科医が見た日本の子どもたちとおとなたち」。  聖路加国際病院副院長という肩書を持ち、文筆家、俳人としての顔もあるらしい。  押しつけがましさを感じない文章から、人柄が想像できる。  今、小児科が... 続きをみる

  • 五月、しまいに揺さぶられる

     好天続きはよかったと思うが、これほど気温が高かった五月はかつてなかったのではないか。ここ数年、春や秋が極端に短くなってきたようで、なんとなく亜熱帯傾向が実感されたようなひと月だった。連休後は慌ただしく過ごした気がする。残念ながら仕事に追われているモードであり、処理的な脳の使い方だった。  転任し... 続きをみる