すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2014年12月のブログ記事

  • なにをしたのか,ただそれだけ

     「2014読了」139冊目 ★★★  『マスカレード・ホテル』(東野圭吾 集英社文庫)  上手いです。さすがです。きっと映像化されるでしょうね。『マスカレード・イブ』を読んでからの本編だったので,主人公たちの持つ背景を知っているつもりになっていたが,山岸がホテルマンを目指そうとしたエピソードや,... 続きをみる

  • 移す本,すれ違う本,戻す本

     夏休み,冬休みの2回ぐらいは本の整理をしているつもりだ。つもりと書いたのは,結局「整理」までたどり着かずに,ほとんど場所移動のみということになる。大まかに三つに分類する。書斎に置くもの→寝室書棚に置くもの→二階の書庫に置くもの,買った時期,使う頻度によって,こんなふうに分けて... 続きをみる

  • あまりに象徴的な題名の悲しさ

     「2014読了」138冊目 ★★  『散るぞ悲しき』(梯久美子 新潮文庫)  11月末の野口塾のときに,先生より紹介があった本である。副題が「硫黄島総指揮官・栗林忠道」。戦争に関わる島の名は記憶にあったが,やはりあの映画によって強く印象づけられたのが正直なところであり,それまで栗林の名前は知らな... 続きをみる

  • 自分に引きつける居住空間学

     住宅や建築に興味を持ったのは、今の家を建てる1年前ぐらいだったから、12年ほど前となろうか。雑誌好き、活字好きを自称しているから、かなりの量の書籍を揃えたと思う。実際に依頼した設計士へ、こんな感じというイメージを伝えるためにも使った。だいぶ処分したつもりだが、その時の数冊が書棚にある。  その後... 続きをみる

  • 地域文集回顧~熱弁

     子どもたちの作品を読んで幸せになったはいいが,恥ずかしくなったり,考えさせられたりする「大人」の文章もあった。  第20集という記念号に「Aさんへの手紙~あとがきにかえて~」という,なんとも,熱のこもった(ただそれだけの)拙文を書いていた。  Aさん,私たちに今必要なのは「心がけ」やスローガンで... 続きをみる

  • 地域文集回顧~至福

     地域文集の巻頭言を書く役目があって,ディスプレイに向かった。  書き出しはすぐに思い浮かんだ。  『羽後の子ども』には少し思い入れがある。  自分が担当だった時期もあったので,まあその思い入れの部分は長くなるわけで,頭に浮かぶままにキーボードに打っていったわけだが,やはりどうしても以前の文集を見... 続きをみる

  • 拾い読みのキニナルキ

     遅ればせながら『総合教育技術』誌の今月号より,キニナルキを三つばかり。  巻頭インタビューで登場したのは,ジャーナリストの門田隆将氏。  「吉田調書」誤報問題のことを中心に,情報リテラシーの話題で,次のように語っている。  学校教育には,本を読んで真実の世界に行き当たりなさい,という教育こそ必要... 続きをみる

  • イブに「マスカレード・イブ」読了

     「2014読了」137冊目 ★★★  『マスカレード・イブ』(東野圭吾 集英社文庫)  8月末発刊とあったが、書店で見かけたのは初めてだったので、新刊だろうと手に取った。帯をみると、どうやら『マスカレード・ホテル』という前作がありその続編らしい。しかしその一冊は見当たらず、いいやと思って買い求め... 続きをみる

  • コンビニ用語,観察の視点

     猛烈な勢いで増え続けている某コンビニのS。今までRが2軒しかなかったこの町にも出来るようだ。昨日、たまたま隣市にあるSに入った。店員は赤いサンタの帽子をかぶっている。部活帰りの高校生が入ってきてやや混雑している。コンビニでそう待たされることはないので、やはり繁盛しているのかと判断する。  ある雑... 続きをみる

  • 業深い者たちのキャッチボール

     「2014読了」136冊目 ★★★  『家族の歌』(河野裕子・永田和宏,他 産経新聞出版)  この歌人夫婦のことは知っている人も多いだろう。  息子や娘も歌人であるし,さらには息子の嫁までつくるようになって,計五人の歌とエッセイで構成された一冊である。  短歌を少しでも興味があれば周知のことだが... 続きをみる

  • 素人審査員のCM評価

     録画していた「あきたふるさと手作りCM大賞」を見た。毎年楽しみにしている。我が羽後町も参加しているが,成績がふるわず「なぜ私に依頼がこないのか(笑)」と一人勝手に思っている。ところが今年は「審査員特別賞」を見事に受賞。製作者は本校保護者であった。素晴らしい。番組には児童も参加していた。  そちら... 続きをみる

  • 制服を着ながらもがき続ける

     久しぶりに『文藝春秋』誌を買った。  行きつけの書店でたった一冊だけ残っていた。  ねらいは、「高倉健 最期の手記」だった。手に取ると表紙には「戦後70年記念特大号・完全保存版」と赤字で記されている。  ずいぶんとボリュームがあるから、ずいぶんと読み応えがありそうだ。  まずは健さんの手記。  ... 続きをみる

  • 歳末読書②~デッドボールすれすれ

     「2014読了」135冊目 ★★★  『結婚失格』(枡野浩一 講談社文庫)  「書評小説」…そんなカテゴリーはないだろう。しかし、章ごと(月別)に必ず一冊が取り上げられ、長短、深浅はあるにしろ著者の考えや思いが述べられている。こういうスタイルは新鮮だった。小説なんて書けるとは思わな... 続きをみる

  • 歳末読書①~ぴったりフレーズ

     「2014読了」133冊目 ★★  『PK』(伊坂幸太郎 講談社文庫)  大森望が解説に書いているが、まさに「騙し絵的な趣向の一冊」。表題作の「PK」、そして「超人」、「密使」という三作で構成されている。つながりはあるのだけれど、単純ではなく、その意味がおぼろげにわかるのは「密使」でということに... 続きをみる

  • 奢りや高ぶりを冷ました方がいい

     暴風雪といえば、いくつか思い出すことがある。もう三十数年前の初任の学校で、1月末に厳しい日があった。私は当時、冬季だけ校舎に隣接して建てられた教員住宅に泊っていたのだが、わずか百メートル足らずの距離を15分もかけて住宅にたどり着いたのだった。車通勤の職員の多くは学校を出られなかった。  その日の... 続きをみる

  • 適度な不明さのある賀状

     そんなに熱心に取り組むわけではないが、年賀状づくりには毎年少し悩む。オリジナル一辺倒というわけでもない。しかし職についてから印刷を他にお願いしたのは、わずか2回。上の娘が1歳のとき、そして学校に入る年に姉妹で撮ったとき、どちらも写真店に頼んだ記憶がある。あとは自前でそれなりに作ってきた。  職に... 続きをみる

  • どう反応すればいいのか…

     タレントのベッキーの本名がレベッカだった,とネットで騒がれて?いたが,どう反応すればいいのか。ハーフだろうから普通といえば普通。しかし本名というからには,礼子とかみどりとか希恵とか(別に他意はない例)日本名だからこそインパクトがある。それをレベッカと言われても,ソウデッカという感じだ。  今年の... 続きをみる

  • 冬になると沁みてくる歌声

     何故か自分でもわからないが、BSのドラマ「キャロリング~クリスマスの奇跡」という番組を見続けている。ストーリーも特別ではないし、出演者の演技ははっきり言って下手だし…ただ主題歌で広瀬香美の声が聞こえてきた時、「ああ冬だなあ」としみじみ思った。そういった雰囲気を醸し出す歌声はあるもの... 続きをみる

  • 理性や感情より大事なこと

     アフガニスタンで長い間医療活動や人道支援を続けている中村哲氏のインタビュー記事を読んだ。  昆虫への個人的な興味からパキスタンへ赴任、そして隣国のアフガニスタンへ…一括りに30年というけれど、私たちには想像もできない出来事の連続だったに違いない。  そこから何を学ぶか、なんて簡単に... 続きをみる

  • 我が読書との交際宣言

     「2014読了」132冊目 ★★★★  『多読術』(松岡正剛 ちくまプリマー新書)  数年前だったが、ネットで著者の「千夜千冊」というサイトを見たとき、いやあ世の中には凄い人がいるものだと圧倒された記憶がある。私程度の読書などは百分の一いや千分の一にも及ばないと感じさせられた。  そして今、この... 続きをみる

  • 詩情を糸状の私情で詠む

     「2014読了」131冊目 ★★  『ハッピーロンリーウォーリーソング』(枡野浩一 角川文庫)  自らの歌作だけでなく「ドラえもん短歌」の編集などでも知られている枡野のデビュー歌集だそうである。  歌壇などの位置づけは知らないが、素人からみると、まあよくもこんな日常語を五七五七七として成り立たせ... 続きをみる

  • 冬に蔵すのは,何のためか

     全校集会で「冬」のことを話そうとして、漢和辞典を使い少し調べた。語源、字源は以前調べた通りなのだが、ちょっとずれて熟語に目がいった。そこが紙辞書のいいところである。児童用(チャレンジ小学漢字辞典)だと、次の7つの熟語があった。「冬季」「冬期」「冬至」「冬眠」「冬将軍」「冬物」「冬山」。  これが... 続きをみる

  • 些細なものの怖さを眺めてみる

     「2014読了」130冊目 ★★  『家族解散』(糸井重里  新潮文庫)  この本の存在は知らなかった。  古本屋の100円文庫コーナーで背表紙を見つけ,そのままカゴにほおりこんだ。  小説,しかも昭和期の作である。  かなりシュールな感じがして,誰かのに似ているなあと思いつつ読み終えたら,「解... 続きをみる

  • 石で遊んでいた頃

     ある朝,いつものように校門付近に向かうと,野球場入口に,バレーボール大の大きな石がある。そこらには転がっていないので,誰かがここまで運んだのか。子どもだろう。いい石見つけたと思ったのだろうか。そういえば昔は,少し変わった石があれば意味もなく,動かしたり,持ったり,投げたりしたものだ。  石が一つ... 続きをみる

  • 感情年齢を言いふらす

     「2014読了」129冊目 ★★  『人は「感情」から老化する』(和田秀樹 祥伝社新書)  思うことと行動のギャップが広がってくることが老化、というような考えをしばらく前から持っていた。  どちらかと言えば、老化は行動に表れるのだと。  だから、なんとなく体力、気力だよなあと大雑把に括っていた。... 続きをみる

  • 由無し事を書き散らす

     あの髪形は消えたのか…ユニークな髪形の子が登校してきた。都市部では当たり前になりつつあるようだ。その是非はともかく、昔の幼児の髪型を思い出す。「チンケ(っこ)」と呼ばれ、後ろを刈り上げながら、一部を残す。おまじないとは思うが,勝手に飛び出したりしないように大人が掴んでもいたような気... 続きをみる

  • 出でよ!しんがりのリーダー

     講談社の『本』12月号の平田オリザ氏の連載を読んでいたら、今まで出逢ったことのない言葉を見つけ、考えさせられた。  しんがりのリーダーシップ  平田を大阪大学に呼んだ、鷲田清一前総長が「逆方向のリーダーシップ」もあるのではないか、ということで名づけたらしい。  つまり、人を引っ張ったり、説得した... 続きをみる

  • 12月号から読み拾う言葉

     『図書』…徳永進医師の連載は、命の現場が描かれていていつも読み入ってしまう。今月号で響いた言葉「大体のことは『思い』と『思いがけない』で進む。『思いがけない』が事を大きく決めていく気がする。」延命治療をしないと約束していても、その場でひっくりかえったりする。また、尊く貫かれる意志も... 続きをみる

  • 一年生の「今年の漢字」の声

     子どもの表現は、大人の世界の反映だなあと、今さらながら思ってしまう。  また、そしてそれは時々大人にとって忘れかけていたことを思い出させてくれる。  本校では漢字検定協会の主催する「今年の漢字」に、団体応募を続けているようで、今年もその取組みが校内掲示されていた。  掲示している様子は簡単なスナ... 続きをみる

  • 題名の半分に偽りありだけど

     「2014読了」128冊目 ★  『山中伸弥先生に、人生とips細胞について聞いてみた』(山中伸弥 講談社)  「やさしい語り口で、中学生から読める」と大きく本の帯に書かれている。  これなら理科オンチ、科学オンチの自分でも大丈夫かなあと思ったが、全般を通して(特に後半部は)、一定の知識がないと... 続きをみる

  • 充実した霜月だった

     人間ドッグ明けの三連休から始まった11月。休みは多かったが4月以来一番充実感のあった期間かもしれない。指導主事訪問を兼ねた校内授業研があり、授業交流月間としての意識的な参観も続き、さらに野口芳宏先生を迎えたセミナーがあり、そして花巻での野口塾で締めくくれた。びっしり中身が詰まっていた。  授業研... 続きをみる