すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2014年10月のブログ記事

  • ここも社会的共通資本の現場

     人間ドッグに来るたび思うことだが、関わる人は通常の外来とは違う苦労があるのだろう。つまり、同じことの繰り返し。マニュアルにそっての説明は、例えば肺活量を測る検査技師の人は実演つきなので、結構大変なはずだ。毎回やっていれば、ずいぶん肺活量も鍛えられるはずで、ついどのくらいか訊きたくなる。  続けて... 続きをみる

  • 根を伸ばさず目印を求めるから

     「2014読了」114冊目 ★★★    『トラウマの国 ニッポン』(橋秀実  新潮文庫)  担任した子と大人になって会ったときに、「先生に受け持たれたことがトラウマになった」と衝撃の一言を言われたことがあった。真相はともかく、その時「えっ、トラウマって生き死にの問題じゃなかったのか&hell... 続きをみる

  • 音読,朗読,暴論

     今回、校内での国語科指導案検討会で、単元名に入る「朗読」についての話題が出た。平成20年版の学習指導要領には、5,6年の読むことに「自分の思いや考えが伝わるように音読や朗読をすること」と記され、また復活した。音読と朗読の違いとは何か、という疑問は、以前から出されていたし、また頭をもたげた。  指... 続きをみる

  • 葉っぱに囲まれているとき

     「落葉」の季節になった。去年まで務めていた学校も校門から校舎までちょっとした桜並木があったので、この時期は本当に踏みしめ、踏みしめ歩いていたものだ。今年の学校はさらに大量だ。桜は葉が朽ちてしまい、きれいな紅葉はめったにみられない。ただこんなに葉っぱを満喫している年も珍しいなとふと思う。  先週は... 続きをみる

  • 辞典は一粒万倍

     書棚を整理していたら『四字熟語の辞典』(三省堂)が出てきた。自分が買った覚えはない。まだ真新しいではないか。カバーをとってみると,娘の中学の卒業記念の刻印が押してある。なるほど,使われた形跡が薄いのは残念だが,じゃあ私が頂こう。何気なく手に入れたものが「飛耳長目」の機になるかもしれない。  どれ... 続きをみる

  • 半端なつくりにダメだし

     録っておいたドラマを観ていて気になったことがある。昭和39年の東京オリンピック招致に関わる話で,舞台は30年代前半が主である。そこで使われた登場人物の言葉に「いけます」があった。「うまくいく」という意味で使われていたが,その時代でも使われたのか。まだ「できる」「やれる」主体があったような&hel... 続きをみる

  • 参考にする意見は,どちらの道か

     「2014読了」113冊目 ★★★★    『知ろうとすること。』(早野龍五・糸井重里  新潮文庫)  話題の本である。  ある作物が商品となり、ほぼ同じ値段で、片方が福島県産、もう一方が○○県産だったときに、どちらを選ぶか。  …こういう設定を自らに課すこと自体が、見えない差別な... 続きをみる

  • リーダーシップ最下位の一週間

     月曜日。10月も半ばを過ぎ「秋が深まる」という感じがする。今年はここ数年に比べて残暑がそれほどでもなくいい感じだ。今日は読み聞かせのサポーターの方々が来校した。時間の使い方について情報交換。「読書の秋」という言葉を繰り返し連呼するが、本当に意欲が高まっているのか、きちんと確かめねばと思う。  火... 続きをみる

  • 思考を促進させた入門書

     「2014読了」112冊目 ★★★    『国語科授業づくり入門』(堀裕嗣  明治図書)  堀さんの新刊、まあ今さら「入門」書でもないかという気持ちも湧いたが、私にとっては読む心地よさを感じられる著者であるから、即注文だった。  冒頭の「第1章 国語科授業づくりの条件」にまず著者らしさが出る。 ... 続きをみる

  • 内を観て,外を知り,路を選ぶ

     「2014読了」111冊目 ★★★    『整体的生活術』(三枝 誠  ちくま文庫)  「整体」という言葉からうけるイメージは、気や身体的な動作に関わることだ。  もちろん、そこへ帰結することになろうが、著者がこの本で強調しているのは、「人間が健康に暮らしていくためにどうしても必要なこと」として... 続きをみる

  • 「まずくはないラーメン」という自虐

     この店は2回目である。初めて訪れたときの印象はあまりないのだが、手近で済ませたいと思ったので、「まあいいか」という気持ちで家人と一緒に入る。私の場合、特定のねらいがない限り注文は「味噌ネギ」であるが、連れが「納豆が美味しい」と薦めるので、「味噌ネギ納豆」しかも「大盛」と奮発してみた。  客は私た... 続きをみる

  • 乱読の秋,深まる

     「2014読了」109冊目★    『叛骨の譜 町づくりに賭けた半生の記』(佐藤吉郎  無明舎出版)  ここにある「町」とは,我が羽後町のことである。来年町制60周年を迎える。その三分の一20年間を町長として務めた著者が,選挙,就任を経て,在職時の思い出を中心にしながら,自らの一生を振り返った書... 続きをみる

  • 編み込まれた頑丈な言葉

     2014読了」108冊目 ★★★    『母のいのち 子のいのち』(東井義男  探究社)  多賀一郎先生のブログで紹介があった本である。  手にした本は新装版で平成13年のものだが、実際に発刊されたのは昭和54年。自分が教師に任用された年である。  回想録的な部分もあり、昭和30年代から50年代... 続きをみる

  • 運命を引きうけると決めた人

     隣市のワーク・ライフ・バランス講演会講師は佐々木常夫氏。  東レ経営研究所の社長である。  ビジネス雑誌で読んだのが最初だと思う。自閉症,うつ病といった困難を抱えた家族と共に過ごした手記『ビッグツリー』という著書も読んだ記憶はあるが,記録が残っていないのが不思議だ。  「生声」を聴いてみたいと思... 続きをみる

  • 今年の秋の真ん中の週

     連休明けの火曜日。台風通過予報で子どもたちは3時間遅れの登校となった。前日に決定し連絡網を回した。比較的スムーズにつながり,朝の問い合わせの電話も皆無だった。結果的には天候はそんなに荒れずに平常登校も可能だったが,連絡体制確認が出来たことも大きな収穫だ。安全確保の比重は年々重くなる。  水曜日。... 続きをみる

  • かわいそうもうらやましいも誤魔化し

     『言えないコトバ』(益田ミリ  集英社文庫)からもう一言。  自分は直接子供には言っていない気がするが、大人たちとの語らいでは時折出てくるその言葉を、こんなふうに考えてみたことはなかった。  「今の子供はかわいそう」  と言われて、うれしい子供はいるのだろうか?  確かに。  自分が子供だったら... 続きをみる

  • 「言えない」から「言わない」へ

     「2014読了」107冊目 ★★★    『言えないコトバ』(益田ミリ  集英社文庫)  こういう本に出会うと心がくすぐられる。  表紙絵にある人物(筆者だろう)の吹き出しにはこうある。  「なんちゃって」ってまだ使っていいのか?  筆者の描くイラストの日常感あふれるタッチを好む人は結構いるので... 続きをみる

  • ご先祖様になれない私達

     「2014読了」106冊目 ★★★    『ご先祖様はどちら様』(橋秀実  新潮文庫)  第10回小林秀雄賞を受賞した作品であり、クオリティも高いのだろうが、いつもの橋節?で楽しく読めた。  自分の先祖のことなどあまり考えたこともなかったし、あっても自分の記憶にある範疇、つまり祖父母とその兄... 続きをみる

  • 物語の予告編でもみたような

     連休初日の夜,翌日に行われる国民文化祭「盆踊りフェスティバル」の前夜祭として「町流し」が行われた。「阿波踊り」「郡上踊り」「おわら風の盆」の出演である。どれも確かに魅力的ではあるが,やはり「みせる踊り」としての西馬音内盆踊りが抜きんでていると感じた。「見せる」はまさに「魅せる」なのだと思う。  ... 続きをみる

  • 栗を拾いながら豊かさを

     金曜日の給食は「羽後町まるごと給食」と銘打って,地場産の食材を使ったメニューだった。最近は各市町村いろいろなところで実施されていると思う。本町では,その日に生産者や町関係者などが来校し,児童と一緒に会食するスタイルをとっている。生産者からの挨拶も入れて,なかなかいい試みだと感じた。  会食の前後... 続きをみる

  • 学習用語を教えるとき

     「2014読了」105冊目 ★★★    『「学習用語」の実践原理(理論編)』(野口芳宏  「鍛える国語教室」研究会)  9月の花巻市での研究会の折に買い求めたものだ。  A5版138頁の冊子で、印刷製本が「月形刑務所作業部門」とある。  その経緯については野口先生が、研究会の席上でお話されてい... 続きをみる

  • 子らのかく「柿食えば」の句に擽られ

     俳句本のとき少し書いたが、発表会に合わせ校内俳句コンテストが企画され、各学年で取り組まれた。一年生には難しいだろうと思いつつ、五七調に親しむ一つの機会であるので、どんな作品が出てくるものか、非常に楽しみにしていた。発表会前、一年生の廊下に貼り出された作品は読み応え?があった。  ある学級では例示... 続きをみる

  • 基準を残して自己表現する

     「2014読了」104冊目 ★★    『本人伝説』(南伸坊  文春文庫)  南伸坊って、そもそも何の人なのか。  私には以前からこの「本人術」(別の言い方もあったと思うが失念した)の人としかイメージはなかった。  プロフィールの一番トップをみると「イラストレーター」。  ああ、そうかという感じ... 続きをみる

  • 新しい風景を面白がる力

     高齢になっても元気な先輩とはまだまだいると改めて思った。研修会で「各駅停車と行き止まり駅と教育雑感」というお話を聞いた。教員退職後に、全国各地を車や列車などで回った体験が語られた。珍しい駅名や行き止まり駅…そのほとんどを自分の足で実際に出向いて確かめている。まずその行動力に脱帽であ... 続きをみる

  • 自分と一体化する記憶の条件

     「2014読了」103冊目★★    『さようなら,僕のスウィニー』(大崎善生 ポプラ文庫)  久々の大崎本。  大崎にしては珍しい短編集である。  ある広告に「新境地」と書かれてあった。しかし私にはそうは見えなかった。  自伝的とは言えないかもしれないが,自身の経験が色濃く出されているし,人物... 続きをみる

  • 休日,日本ゆえ…を考える

     学習発表会翌日は,PTA廃品回収そして町マラソン大会があった。肌寒い朝だったが好天に恵まれた。終了後に,隣市でやっている「うどんエキスポ」に初めて出かけてみた。ずいぶんと賑わいを見せているものだ。「食」による人集めはもはや一般的だが,こんなに盛んなのはやはり日本ゆえではないかと感じた。  その後... 続きをみる

  • ウィスキーなみに辛口で

     朝ドラ言いたい放題シリーズ…『マッサン』,一週間まとめて視聴した。まずは中島みゆきの主題歌「麦の歌」。書きおろしだと言う。いわゆる朝ドラを意識はしただろうがやはり「みゆき節」なので,夜向きかなあとも思う。プロジェクトXのイメージがつきまとって,どうしても「男の応援歌」的になるのがど... 続きをみる

  • 好奇心さえあれば

     行きつけの書店から,出版社の発行する雑誌というかPR誌を毎月何冊かいただいている。連載が楽しみなものもあるし,各月に面白い記事があったりする。今月号のいくつかを拾ってみたい。まず『ちくま』(筑摩書房)。これは穂村弘の「絶叫委員会」も好きだが,岸本佐和子の「ネにもつタイプ」が抜群にはまる。  今月... 続きをみる

  • のんびり読んだノンびり

     愛読誌『のんびり』が10号を数えた。公式ウェブサイトはこちらである。この雑誌の持つ精神はきっと、人口減少率が全国一だとか、学力調査がトップ級だとか、そういう見える事物にはない。また、単なるぼんやりしたという意味ののんびりでもない。いわば順位づけ無用、それ自体を生かしきる所にあると思う。  今回の... 続きをみる

  • 消滅可能性のなかにいる自覚

     「2014読了」102冊目 ★★    『地方消滅』(増田寛也 中公新書)  五月だったろうか。「消滅可能性都市」というデータの報道がなされた時は、さすがに心に留まった。  その中でも不安の大きい県として本県が取り上げられた。  2040年にはキーポイントとなる「若年女性人口率」の減少がマイナス... 続きをみる

  • 年度折り目の日に…

     年度後半に入った。夏休み明けからひと月ちょっとだが、様々なことがあり、ずいぶんと長い気がした。しかしそれはマイナス的なイメージではなく、中身がパンパンと詰まった感じである。人はこれを「充実」と呼ぶと当たり前のことを思う。もちろん悩んだこと、面倒なこともあった。でも前進した手応えがある。  一つは... 続きをみる