レールにのっかって小説読み
上下巻ともに400ページ近い長編。上巻は先週土曜に一気に読み、下巻は日曜からちょぼちょぼ読み進めて、金曜朝に読了した。 『ユーラシアの双子(上・下)』(大崎善生 講談社文庫) 後半になって意識したのは、かつて読んだノンフィクション『ドナウよ、静かに流れよ』だった。この本は印象深い。読書記録... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
上下巻ともに400ページ近い長編。上巻は先週土曜に一気に読み、下巻は日曜からちょぼちょぼ読み進めて、金曜朝に読了した。 『ユーラシアの双子(上・下)』(大崎善生 講談社文庫) 後半になって意識したのは、かつて読んだノンフィクション『ドナウよ、静かに流れよ』だった。この本は印象深い。読書記録... 続きをみる
水曜日の模擬授業で、東書版教科書にある「もうどう犬の訓練」を題材に扱った。プランを練るためにいろいろと調べてみると、今まで知らなかった情報を発見できて結構楽しい。例えば犬の数え方、当然「匹」と思ったが、それは小型・中型犬でそれ以上は「頭」。盲導犬は頭。基本的に動物は頭で数えるのが原則。 盲導犬... 続きをみる
奈良正裕氏(上智大学教授)が、東書発行『教室の窓』の巻頭言で、「もう、そんなに遠くに行かなくてもいいから」と題した文章を書いている。 クラーク博士のあの著名な「少年よ大志を抱け」という言葉が子どもの頃から好きになれなかったことを切り口に、独白めいた論調で、次のように主張している。 もう遠くば... 続きをみる
校内の実践研修会で模擬授業やら協議説明をする準備が半端なままだなあと思いつつも、注文しておいた書籍が届いたので、つい読み込んでしまった。 『いちばんやさしい教える技術』(向後千春 永岡書店) 200ページ弱の単行本で、新書でもいいのではと思わせられる質、量だった。しかしそれは不満ということで... 続きをみる
ちょうど一週間前になる。 小豆島にある尾崎放哉記念館を訪れた。 俳句に詳しいわけではないが、自由律の俳人である山頭火と放哉には多少の関心があった。 せっかく香川まで足を運んだのだからと思い、短時間ながらその「南郷庵」を訪れてみることにした。 墓地の前に立つりっぱな案内板の前には、石に刻ま... 続きをみる
気温があまり上がらない夏休みのスタートだったが、8月は順調に暑い日が続いた。しかし全国的には、また県内でも「経験したことのない」と形容された降雨やそれに伴う災害があり、やはりここ数年の気候変動の波が徐々に高くなっていることに少し不安を覚えた。防災、減災…意識した取り組みを強めたい二... 続きをみる
最近,母子ってことがなんだか妙に頭の中に入ってくる。おっと思ったのは「Woman」というテレビドラマ。主役母子(田中裕子・満島ひかり)ではなくて,夫役の小栗旬の生い立ちに絡んだところだった。単純に言えば育児放棄があっても情愛を絶てない姿が描かれるのだが,創作と知りつつその深さに驚いた。 ネット... 続きをみる
もう一冊持ち込んだ文庫本は、これだった。 『浅草のおんな』(伊集院静 文春文庫) 「志万田」という小料理屋を切り盛りする女将、志万が主人公である。 志万をめぐる人生模様が浅草を舞台に綴られている。短編連作のような形ではあるが、きちんと筋はつながっている。 この感想はしごく簡単。 「志万... 続きをみる
先週末からの旅行で、バッグに詰め込んだ文庫本の一つがこれ。 『いまを生きるための教室~今ここにいるということ』(角川文庫) もともと「中学生の教科書 今ここにいるということ」と題されて四谷ラウンドというところから発刊されたものらしい。 秋山仁、板倉聖亘などといった方々が、国語・体育・数学・... 続きをみる
東北同士の決勝になれば痛快だなと思っていたが,残念な結果となった。そうは言ってもさぞかし山形も岩手も盛り上がったろう。本県代表はあえなく初戦で散ったが,本町中学出身者が初めて甲子園出場を果たしたことでローカルニュースに取り上げられ印象的な夏となった。甲子園はいつまでも夢舞台である。 二週間前,... 続きをみる
『いまなんつった?』(宮藤官九郎 文春文庫) 宮藤官九郎の名前を知ったのはいつ頃だったのだろう。 たぶん新進の脚本家としてずいぶん以前からその名は聞いていたのだと思う。 はっきり、その顔と名前が一致した作品は今でも覚えている。 NHKのドラマ『蝉時雨』だった。2003年頃だろう。 ... 続きをみる
勤務している市の成人式があった。開始時刻より少し早めに会場に入ると、出身中学ごとの記念写真撮影が行われていた。中学卒業時の担任も招いて氏名点呼をしながらステージに上らせるのはなかなかの企画だ。しかし点呼する声がマイクで響いても、さすがに返事は周りに届かない。どこか象徴的な風景である。 来賓代表... 続きをみる
いつものようにyahooのトップページを見たら,終戦記念日にちなんだ企画があった。「日記で知る『子どもたちが見た太平洋戦争』」というページに入ってみる。こうした資料を見ると職業意識が出てしまい,どうしても教師の朱書きに目がいってしまう。何気なく見えるコメントに,ほほお,ううむと思った。 12月... 続きをみる
先日読んだ,鷲田・内田両氏の対談部分に,こんな会話がある。 鷲田 だから詫びるときに,「すまん」というのも,そういうことなんですかね。済まない。済んでいない。 内田 確かにそうですね。だから,詫びや陳謝が成就した場合は,「済んだ」わけです。 ここを読んで思い出したのが,愛読している「と... 続きをみる
通勤途中で聴くラジオで、ある缶コーヒーのCMが流れていた。宇宙人ジョーンズが登場する例のアレである。 結構長めのCMでストーリーがわかるようになっている。 先日はなかなかのユーモアバージョンで、思わず笑った。 たしか旅館か何かの接客が設定で「おもてなし」の大切さについて話した後、ジョーンズ... 続きをみる
『大人のいない国』(鷲田清一・内田樹 文春文庫) 知の巨人と称してもいい二人の対談や個々の論考に、何度もページの端を折ることになった。 改めてその箇所を読み返してみる。 心に響く部分を書き留めて、自分の足取りの向きを見つめ直してみたい。 1 ちょうど子育てや教育において、子どもをどのよ... 続きをみる
なかなか寝付けない夜半に,ふと頭に浮かんだ「下手の横好き」という慣用句。まあそんな趣味をいろいろ持っているなあ自分は…という思いが種になっているのだろうが,その芽がこんなふうに巡る。「横好き」って何だ。「横」はいい意味ではないのだな。だって横やり,横恋慕,横しま…。い... 続きをみる
知り合いもかの先生もあの大先生も観たというので,遅れてはなるまいと,いざ『風立ちぬ』へ。ジブリだけれどこれはもう子ども向けではないわな。相変わらず画像の美しさ,特に冬の風景の描き方など本当に見入ってしまう。写真や実映像でも感動はできるが,絵に描く深さのような感覚が今回も迫ってきた。 テーマは「... 続きをみる
県国語研の主催する夏季研修会に参加した。午前の講演はかの工藤直子氏で,いかにも詩人だなあという内容。二十年以上前に聴いた記憶があるが,その時とあまり変わらない気がする。しかし自分の数少ない実践群で,この人の詩は大きな位置を占めるのは事実だ。今の時点で振り返るのも悪くないなとふと思った。 午後か... 続きをみる
県立美術館で開催されている篠山紀信展に行ってみた。写真家としての篠山紀信に特に興味があるわけではないが,なんといってもGORO世代(笑)である。十代で知っていた写真家はわずか数人だったろうし,なんと言っても「激写」シリーズは,単なるグラビアと一線を画す写真があることを教えてくれた。 写真ってこ... 続きをみる
関わりの深い二つの研修会が終了したので、なんとなくひと息ついた感じがする。ようやく夏休みらしい?仕事ができる。といっても結局一学期になかなか進められなかったことに手をつけただけだが…。今日は午前中に職員面談を行い、それから継続発行を目指している校内報の六月、七月分をPDF化してみた... 続きをみる
地区の所属研究会組織で主催している夏恒例の研修講座を終えた。今回の講師は照井孝司先生と堀裕嗣先生。一日たっぷりと模擬授業,講話,トークなどでお二人の話を聴くことができた。運営上の反省は多いが,十分に刺激的な時間になったと思う。参加者各々の視点で何かを学び取っていただいたとすれば嬉しい。 個人的... 続きをみる
先月末の「学習用語」をテーマとした研究大会に出る前に、ほんのちょっぴり資料に目を通したが、その中で印象深いものを書きとめておきたい。 2005年に出版された『言語技術教育14』~特集 この言語技術を「この授業」で身につける~ が一番面白かった。 この本は、「鍛える国語」の柳谷直明氏が著書を出... 続きをみる
再びラジオデイズの放送から。大瀧詠一を師匠と慕う内田樹、平川克美らが大瀧氏のスタジオ兼自宅を訪れて雑談?している。かなりコアな話だが、随所に知性を感じさせられる。典型的なのが書棚に様々な分野の本が並んでいることについて語る箇所。大瀧氏は「CIAに後れをとってはいけない」と語って笑った。 もちろ... 続きをみる