すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2013年5月のブログ記事

  • その程度の継続を

     寒く、桜の咲かない連休から始まった五月ももう末である。  子供たちはもう半袖姿であり、気分は夏に近い。春の短さを痛感するような天候の急激な変化だった。  中旬頃に情報関係の支援員の方が、本校の番ということで来校した。話を聞いてみると、我が恩師の息子さんでびっくり。  そういえば私達を受け持ってい... 続きをみる

  • 日用品に向けられる言葉

     雑誌『ブルータス』の表紙のキャッチコピーには、いつも唸ってしまう。自分の好みとその範囲が似通っているのだろうなあ。  今回のコピーは、こうだ。  尊敬できる「日用品」。  二つの言葉の意味を、念のために確かめる。  【日用品】日常の生活で使う、こまごまとした品物(広辞苑)  【尊敬】他人の人格・... 続きをみる

  • リョウケンがセメェ男の独り言

     「おまえさんは,いったいどういうリョウケンなんだい」  なんていう言葉を,よく落語に出てくるおかみさんが使う。  このリョウケンは「了見」で,了解の了,見識の見だろうぐらいの予測はしていた。  改めて調べてみたが,それも間違いではないようだ。  しかし,辞書の初めには「料簡」の文字が。  ネット... 続きをみる

  • ドリンクウィーク

     ふだん栄養ドリンクはあまり口にしないが,訳あってずいぶんと飲んだ一週間だった。珍しいのでメモしておく。  日曜朝に起きたとき,あっ喉が痛いと思ってはいた。たいしたことはないと春山散策をしたのが悪かったのだろうか。夕刻からあっという間に身体がだるくなり,早めに寝てはみたもののもう堕ちていく一方の兆... 続きをみる

  • いい本の要件を満たすもの

     奥野修司の書いたノンフィクションが印象深かったことを思い出し、その著者名に惹かれて買い求めた文庫だった。  『放射能に抗う 福島の農業再生に懸ける男たち』(講談社文庫)  題名そのままに、震災後の福島で農業に取り組む男たちのドギュメントか、と思いきや、実際は第1章と第8章が震災後つまり現在進行形... 続きをみる

  • 「読解」の波に身をまかせて

     年度末の研修総括で「的確に読み取る力」について反省が出た。それを新年度からの重点とすることになったが、一言喋ったのは、継続していく主題「伝え合い、考え合い」との関連及び位置づけであった。なんとなく感じてしまうのは、教える最前線はいつも「表現」と「理解」を行き来する繰り返しということ。  「読み取... 続きをみる

  • あの時見上げた満天の星に

     かつて受け持った子の保護者であったTさんの訃報を知った。  人を包み込むような温かい笑顔が印象的な人だった。  勤務地としては三校目の山間の学校。  最初の4月前半は子どもたちと一緒にグラウンドの雪かき(穴をほる)を頻繁にしたことが印象に残っている。体育館軒下に溜まった雪が消えない中で,直線八十... 続きをみる

  • 泡沫の記~皐月2

     BSで放送されていた『青い鳥』という映画を観た。原作本は読んでいるが、吃音の教師役を阿部寛がなかなかの存在感で演じていた。ただ、ストーリーの背景はずいぶんと隠されたままだった。主人公の経歴など想像に頼らせるようなつくりである。「伝われば幸運」というセリフがあったが、それなのかと思った。  近くの... 続きをみる

  • 泡沫の記~皐月

     ある挨拶を聞いていて気になった言葉があった。それは「こちらに向けられたら困るでしょ」という類のもの。しかし、それを聞いているのは「こちら」という私達だけでなく、「そちら」の方々もおいでだから、相手意識や目的意識ははっきりしている。立場が違えばこうも受け取り方が変わると改めて自覚した。  有名な指... 続きをみる

  • 整理を整理する,その2

     『佐藤可士和の超整理術』(日経ビジネス人文庫)  この著に書かれてある、整理に対する考え方、整理術の核となることを、自分なりにキーワード化してみた。  本文中に使われていない言葉をひねり出して、三つを提示する。  絶縁  俯瞰  共有  整理下手な自分には、その能力に欠ける点があるということだ。... 続きをみる

  • 整理を整理する,その1

     整理ということについては、何度も何度も書いてきた。  コンプレックスを抱いているかのように繰り返してきた。  いわゆる整理術の書籍や雑誌なども多く読んできた。  しかしその成果は、甘く見てもほんの少しだ。  相変わらず机の上には低い山が散在している。  居直って最近あまり気にしないようにしてきた... 続きをみる

  • 「はずれなさ」を求めてしまう言語

     岩波書店の『図書』5月号の対談が興味深かった。  作家清水義範と日本語学研究者(らしい)金水敏という方が「日本語はこんなに面白い」と題して話をしている。  外国人の日本語から始まって、文豪の書き言葉、方言の話題、そしておカマ言葉、おネエ言葉などとキャラクターなどの分析がある。そして「敬語とタメ口... 続きをみる

  • 東北在住者の一つのテーマ

     『稲穂の海』(熊谷達也 文春文庫)  昭和40年代の東北地方を舞台とした短編集である。  『山背郷』(20年代の狩猟者など)『懐郷』(30年代の女性など)という時期、設定は違うが、似たような短編集がある。  二つとも既読だが正直あまり印象は強くない。  作者の場合はやはり長編物が優れていて、ぐい... 続きをみる

  • 雑誌の樹にとまりながら

     『本』(講談社)5月号より  原発事故により汚染されたエリアの木を全て伐ることはできないと,誰しもが思う。しかし歴史上にはそんなことをした人物がいた。豊臣秀吉は木炭調達のために中国地方の木を伐りまくった史実があるそうだ。経緯も目的も全然違うので比較できないが,私たちの時代は常に実現できない危うさ... 続きをみる

  • 彼岸へ向かう道

     もし、若い頃どこかで間違っていたら(間違うほどの才能も度胸もないことは承知のうえだが,まあ)、自分も宮沢章夫のような世界の片隅で暮らしていたかもしれない。  そんなことを時々考える。  それは大学時代にある劇団と関わったということもあったりするが、それ以前から、なんか似たようなことを書き散らして... 続きをみる

  • 身の丈を自ら測る

     『エピソードで語る 教師力の極意』(石川晋 明治図書)  「わかりやすさ」という点で言えば、この石川さんの本は堀さんのよりずっとわかりやすい。  それは、第二章「書く教師」から第九章「『交流する』教師」まで、小刻みに81のエピソードを並べたということもそうだが、それ以上に、第一章の最後で触れそし... 続きをみる

  • 待つ心身をつくりあげる

     『エピソードで語る 教師力の極意』(堀裕嗣 明治図書)  (p160)私の存在が、私の現実が、私の肉体が本気で取り組みたくなるような対象をただひたすらに待つのです。  これは極意と言えるだろうか。  言えなくもない。しかし「凡人」が方法やコツととらえることのできない代物だと思う。  「待つ」は教... 続きをみる

  • 凡人,かく読み始める

     この連休中に読まなきゃ,買ってもまたずるずるとバッグに入れたままだろうな,という思いがあったので,「エピソードで語る 教師力の極意」シリーズの堀裕嗣,石川晋両先生の本を急ぎ注文したのだった。  読み始める前に,どうも「極意」という言葉が気になった。  以前読んだ「教師力アップ 成功の極意」のとき... 続きをみる

  • 少しの揺らぎ,少しの恵み

     ゴールデンウィーク後半の4連休は好天に恵まれなかった。桜もなかなか咲かず,全般としては冴えなかったのかもしれない。しかし個人的には用事が初日の野球応援ぐらいで,あとはフリーに過ごすことができたので休養十分の期間となった。読書や映像鑑賞以外のことでいくつか記し,日記替わりとしておこう。  ずうっと... 続きをみる

  • 鉱脈へ向かうエネルギーを

     連休読書の3,4冊目はこれだった。  『ボックス! (上・下)』(百田尚樹 講談社文庫)  今を時めく人気作家と言ってもいいだろう。  『永遠の0』をはじめ文庫になっている数冊を読んでいるが,まったく外れがない。  この作家の取り上げる題材の多彩さにかけては,あまり例がないように思う。  『ボッ... 続きをみる

  • 連休鑑賞記

     映像編である。  天気の良くないこの連休,録りためておいたドラマなどじっくり観た。    「さらば向田邦子 風立ちぬ」  戦争前の東京を舞台にした,ある一家族のドラマ。向田邦子は,人の心に棲む本性や多種の感情を見逃さない。それが生い立ちや時代によって翻弄されていく姿を的確に描く。「生」が振れる幅... 続きをみる

  • 「教室読み聞かせ」を続けるということ

     連休読書2冊目。  『「教室読み聞かせ」読書活動アイデア38』(石川晋 明治図書)  「教室読み聞かせ」という題名をどうとらえたらいいだろう。  それは「教室」という「場所」で行われることのみを示しているだけか。もっと重層的な響きがあるように思う。  似た言葉として「教室音読」がある。  野口芳... 続きをみる

  • 赤ペンという思考ツール

     全国学力の小国語B、最後の問題。「二人の書いたすいせん文」を読み比べる内容だった。挑戦してみたらちょっと難しい箇所があった。しかし、普通の感想文よりは目的や方法意識が明確なので、わかりやすいのだろう。ただ相手意識はどうか。経験のない人対象という設定は、応用的のようでかなり散漫な気もする。  数年... 続きをみる