すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2013年2月のブログ記事

  • 「親切」のレベル調整

     昔、教室の前面に、「親切」という文字を掲げた若い教師がいた。その掲示が学級でどれだけ深められたかは定かではないが、そのシンプルさゆえに心に残っている。  休みの日に立ち寄ったコンビニで、何気なく『PHP』誌を手にとった。「アーカイブ」とあって、以前(70年代)の文章を再録している号らしかった。 ... 続きをみる

  • 他所の現場を覗いて振り返る

     久しぶりに『日経アソシエ』というビジネス雑誌を買った。  「文具術」という特集と附録に惹かれた。附録がついているとつい買ってしまうのは悪い癖である。うまく利用できていないものが多いが、なんとなく欲しくなるのは幼い頃の飢餓感だろうか。  そんな大げさのことかよ!と一人突っ込み。  さて、印象深い記... 続きをみる

  • 「違和」に足を止め,転がす

     いつか読んでみたいと思っていた批評だった。  現在の時点での見方に、過去の論考が付加された本が出たことを知り、注文した。  『物語消費論改』(大塚英志 アスキー新書)  文化史に詳しいわけでもなく、漫画オタクでもない自分にとっては、かなり難解ななかみだった。 ただ「物語消費論」の意味を、ネット上... 続きをみる

  • 真っ白な二月最終週

     「二月も半ばを過ぎてから降る雪は怖くない」…これはいくら降ってもそんなに積もることはないという意味のことだ。  豪雪地域と言われる多くの地方に住む人は,そんな感覚を持っているのではないか。  私はこの冬ももう何度か口にしている。  けれど,けれどである。  この冬は違うなあ。  あ... 続きをみる

  • 『誰が』に値するもの

     久しぶりに小朝の落語を聴いた。  上手いなあと思う。流暢とはこの人のためにあるような言葉だ。言いよどみなどほとんどない。  だがそれゆえにどこか引っかかるところもなくかえって物足りなく感じ、演目も少し地味だったので、満足度は7割ぐらいだろうか。  さて「越路吹雪物語」のなかで、小朝がこんなことを... 続きをみる

  • 地味でベタな発信を続ける

     2年続けて参加した「愛される学校づくりフォーラム」だったが,今年は都合でいけなかった。  有田和正先生と佐藤正寿先生の模擬授業を見ることができなくて,本当に残念だ。  出張として行ってもらった本校職員から話を聞き,資料も見せてもらったが,ますます残念さがつのってくる。  それはさておき,この研究... 続きをみる

  • 一番うまい歌い手を想像したら

     新聞に載っていた週刊誌の広告を見ていたら,「日本で一番歌がうまいのはこの人だ」という少し小さ目の見出しがあった。  実に単純,かつ少し無謀な企画に思えたが,興味がそそられる。  この時点で「まあ,美空ひばりでしょう」という予想はすぐに浮かんだ。  コンビニに立ち寄ったついでに,その号を買い求め,... 続きをみる

  • 消え去っている学びを信ずる

     『勉強ができなくても恥ずかしくない』(橋本治 ちくま文庫)  これは少し立ち読みしたことがあるなあという記憶があった。  あとがきを読んでいたら,そういえば「ちくまプリマ―新書」にあったんだったということを思い出した。  作者の自伝的小説の三部作を,文庫として全部収録したものだ。  東大卒の著名... 続きをみる

  • 「混乱」の道を行く私たち

     『移行期的混乱』(平川克美 ちくま文庫)    この文庫を読み終わった日に,内閣支持率が上がったと報道されたのは偶然にしろ,自分にとって印象深い。  この著は,2006年をピークに長期的人口減少となる我が国の現状をどうとらえるか,そしてどのように向き合うべきかを述べている。  ビジネス書のように... 続きをみる

  • 題名に宿る怖さ

     『孤独の森』(大崎善生 角川文庫)    600ページ近い長編である。連休を待ってページを開いた。  久々に読んだ大崎の本だったが,いやあ惹きこまれてしまった。  こんな作品を書くとは思わなかった。  将棋ジャンルから始まって恋愛小説まで結構読んでいるつもりだが,こういうサスペンス,ファンタジー... 続きをみる

  • 持続力と想像力を携えて

     『新卒教師時代を生き抜く 初任者一ヶ月の成功シナリオ』(野中信行 明治図書)  「新卒教師時代を生き抜く」シリーズの4冊目にあたる著書である。野中先生の初任者指導の総決算的な内容と言えるのかもしれない。  「とにかく1年を乗り切らせたい」という野中先生の熱い願いはこの著にもあふれているし、そのた... 続きをみる

  • 言葉のバックボーン

     新刊ではないが、ちょっとした必要を感じて二冊の教育関連書を読む。  『親が伸びれば子は伸びる』(陰山英男 朝日文庫)  久しぶりの陰山本である。そもそもは『家庭力』と題された単行本ということである。  内容としては、子どもの学力に直接関わることはもちろん、なんと家庭における「経済的な車の選び方」... 続きをみる

  • 小さな闘いであっても

     2月初め,地元の放送局が一つのドキュメンタリー番組を放送した。  録画してあったので,この連休中に視聴した。  一緒に生きたい~ガクちゃん先生 13年の記録~  番組概要は以下の通りである。  重い障がいと闘いながら、理想の教師像を追い求める三戸さんの13年間の記録。  潟上市の三戸学さんは中学... 続きをみる

  • 「きく」は手ごたえ

     2012年最も売れた本として年末あたりに挙がっていたので,気にはなっていたが,『聞く力』(阿川佐和子 文春新書)には手が伸びなかった。  阿川の軽妙な文体は嫌いではない。しかしなんとなく予想できるイメージが強いというかなんというか……。  お気に入りの連載「とかなんと... 続きをみる

  • 作成ソフトと格闘事始

     学校のホームページをどうしようかと考えていたのだが、やっぱりやろうと思ったのは秋頃だった。  もちろん現在もあるにはあるのだが、ここ数年間更新されていない。ネットワーク環境が変わったことが大きな原因で、現状ではサイトにアクセスできない状況があるからだ。  もちろんPCに堪能な職員もいるから、環境... 続きをみる

  • 工場で紡がれた言葉

     『短編工場』(集英社文庫編集部編)  冬休み中に読み始めたと思うが、遅々として進まなかった。  短編はぱっと読めるけれども逆にぱっと止められるので、中編、長編に比べれば続けて一気にとはいかない。便利でもある分あまり懐かないという感じなのか……。  さて、この文庫は12... 続きをみる

  • 「教えてうまくなるやつはいない」という真実

     ある新聞のコラム、例の体罰関連のことが書かれているなかに、次の言葉が引用されていた。  「教えてうまくなるやつはいない」  インパクトのある一言だ。  野球評論家、権藤博の言葉である。  監督、コーチ時代に選手の自主性を尊重した指導に定評があった。それはけして小手先の技術ではなく、強い信念に支え... 続きをみる

  • 冬の青空のような

     昨日の日曜はPTA主催の冬まつりが行われた。  節分ではあったが,朝は結構荒れ模様の天気で心配した。  しかし,いつの時にも子どもたちは元気で,会が始まるのでかまくらに入ったり,雪の滑り台で遊んだりとさすがに雪国っ子たちであった。  グループごとに「雪積み競争」(制限時間内での高さを競う)や「雪... 続きをみる

  • えてしてそういうもの

     訪問するサイトで話題になっていたので、購読した。  『まともな日本語を教えない勘違いだらけの国語教育』(有元秀文 合同出版)     著者と直接の面識はないが、長く国立教育政策研究所に勤めておられたことは知っていたし、二、三度話を聞いたような記憶がある。  言語技術教育に関わる研究者として、主に... 続きをみる

  • アクションを示す月として

     2013年もひと月が過ぎた。  私事があって年越しを京都で迎えた新年だ。  (そのときの写真はこちらへ)    自宅外の年越しは,大学時代も帰省していたし、おそらく生まれて初めてのことではなかったかと思っていたら、小学5年の冬、入院していたんだったなあ、あれは正月を挟んだかどうか…... 続きをみる