すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2009年11月のブログ記事

  • 小説の年代を駆け巡って

     ここ一週間ほどで読んだ小説の印象を書き留めておきたい。  「魔王」(伊坂幸太郎著)  面白かった。娯楽、エンターテイメントといった分類もできるだろうが、その中にも知的な要素を取り入れてみせるあたり、さすがの流行作家だと思う。  第一部の主人公である兄のパソコン端末が突然使われなくなる件や、第二部... 続きをみる

  • 繰り返されてきた言葉ではなかったか

     「携帯コミュニケーションの実態」という題で、警察の方の話をうかがった。  「もう出会い系サイトは古い」…そういう一言に驚いたりもしたが、実際出会い系サイトそのものをイメージだけしか捉えておらず、それが「グリー」になろうが、「前略プロフィール」だろうが、あまり変わらないのではないかと... 続きをみる

  • 「愛」という言葉をお勧めします

     結構前に買ってあったのだが、きちんと読んでいなかった『子どもがグーンと賢くなる 面白小話・国語編』(二瓶弘行編 明治図書)を読みとおしてみた。  「授業でそのまま使える」が売り文句なのだが、どうだろう。ちょっと批判的な目で全体をみてみる。  ①字が小さくて読みづらい(自分の眼のせい?)  ②1ペ... 続きをみる

  • 正義と彩

     『七夕しぐれ』(熊谷達也著 光文社文庫)を読む。  作者の自伝的小説なのかなと思うが、仮にそうではないにしろ小学生であった時代の独白の多くは、作者自身の部分も多いと予想した。何度も出てくるそういった記述がややうっとうしいように感じたが、ストーリーそのものは面白いし、舞台が仙台であるという要素は私... 続きをみる

  • 模擬授業について考えた

     花巻での鍛える国語教室が終わってから、考えたことが一つある。  岩手は国語教育の実践者が多数いて、以前から様々な大会や研修会が行われ、その積極的な設定や参加態勢など学ぶことも多かった。  今回も三名の方による模擬授業とパネルディスカッションがあり、(内1名は秋田からだったが)いい企画だなあと感心... 続きをみる

  • 信じていい言葉を言う

     21日、花巻での鍛える国語教室に参加した。  何より野口芳宏先生の元気なお話を聴くことができたことが嬉しく、また今回も充実した時間を過ごせたなと思う。  先生の二つの講座で、心に残ったことを書き留めておきたい。  光村6年の『海の命』を教材とした講座「文学教材の鑑賞指導」は、最近の野口先生のパタ... 続きをみる

  • 復旧した端末からの一言

     この前読んだ熊谷達也の『新参教師』の何気ない場面だけれど、ちょっと考えたところがある。  会社員から転職した主人公が、職員室の自分の机の前でこんなふうに同僚に尋ねる。  「ところで、わたしの机に端末がないのですけど」    学校現場を象徴するなかなかの一言である。  職員用PCは今どの程度行き渡... 続きをみる

  • とまがしまから遠くへ

     落語の紙芝居シリーズの中に、「とまがしま」という話がある。昨日6年生で演じてみたのだが、その出来はともかくこの紙芝居は絵が実にいい。  描いたのは田島征三である。  ああ、絵本を買っていたはずだ。あれは今とこにあるのだろう…という思いが浮かんだ。  そしてそのきっかけは教科書にあっ... 続きをみる

  • 少し寂しい読後感

     熊谷達也の『新参教師』(徳間書店)を読んだ。  結構長い教職歴を持つ熊谷がどんなふうに書くのだろう。かなり興味があった。  帯に書かれているこの言葉。  学校の常識は世間の非常識ってホント?  確かにその通りと断言できることはいくつかあるが、そう言いながらどの範囲が「世間」かという気もするし、そ... 続きをみる

  • 100歳の詩人の誕生日

     今日は、詩人まど・みちおの誕生日だそうである。  しかも、100歳。  理論社の『まど・みちお全詩集』はおそらく一番開く頻度の多い詩集だと思う。教材として、掲示用の紹介詩として、ずいぶんとページをめくった。  まどさんの『いわずにおれない』という文庫本を再読する。  数年前に出された本なので、以... 続きをみる

  • ユーモア、品位、人間観察

     再読シリーズの三冊目は『なんとユーモア』(高橋俊三著 文教書院)をとってみた。  これは、実に高橋先生らしい本だと改めて思う。あのにこやかな口調が聴こえてくる内容だ。  ユーモアの実例が豊富であるが、それだからこそ平凡な言葉で語られる原則がずしりと響く。  要は、相手の心に、明るく、あたたかく届... 続きをみる

  • 小ネタで温める

     落語の紙芝居を始める前に、ちょっとだけ「落語」の説明をしている。  「落語って知っている?」という問いかけから始まると、たいてい出てくるのが「笑点」のこと。改めてこの長寿番組の偉大さを思う。ぐっと説明がしやすくなる。  さらに三遊亭円楽の死去報道などもあって露出も多いから、着物を着て面白いことを... 続きをみる

  • えっ、上方落語の…

     紙芝居による学級巡りも第2クール!に入ったが、学習発表会の前後をちょっと休み、今日の4年生から再開である。  先月購入してあった落語をもとにした紙芝居で、上学年5クラスを回ろうと思っている。  「紙芝居 おおわらい落語劇場」シリーズをネットで見つけ、よしこれだ!と思ってすぐ注文したのはいいが、桂... 続きをみる

  • 整理は質的な変化を求める

     『思考の整理学』(ちくま文庫)が書店で平積みされていたのは、夏頃だったと思う。  へえーっ80年代に発刊されたこの文庫が今何のブームなのか、と思ったら、学生の間で売れているとのこと。個人的にも外山氏のエッセイなどは好きな方なので、もう一度書棚から取り出して再読することにした。  改めて読むと、な... 続きをみる

  • 掘り進んでいく楽しみ

     再読シリーズである。  『無所属の時間で生きる』(城山三郎著 朝日新聞社)を出張に向かう電車の中で読んだ。  こんなエッセイを書きたいと思った。  こんなエッセイを書きたいと、ずっと思ってきた。  人物を追っていく、心に残る場面や言葉を取り上げて、自分の考えや思いを綴る形に、憧れがあるのだろう。... 続きをみる

  • 熱、いまだ褪めずに

     赤い大きなリボンをつけた年配の方が、協議の途中に発言を求めた。  78歳だという。おそらく県の国語教育界をリードされてきた大先輩なのだろう。  昭和63年の話だと聞いた。  今はもうない東京教育大学の付属小で、青木幹勇先生の退官の授業が行われたという。その席にはかの倉澤国語教育学会会長と、西郷文... 続きをみる

  • この並びに問題あり

     「大造じいさんとガン」の最終場面の授業では、後半に書く作業を伴う二つの発問・指示が出された。  今の大造じいさんの気持ちを漢字一文字で表してみよう  (今日の場面の)大造じいさんの「狩りの日記」を書こう    これらの活動は、場面ごとに継続されてきたことのようであった。  「漢字一文字」は、例の... 続きをみる

  • 「なぜ」と「どんな思い」

     青森市で行われた国語教育の東北大会で参観した授業は5年生。「大造じいさんとガン」の最終場面である。  いい音読の声が響く学級だった。学習へ向かう姿勢が前向きだなと感じさせられた。  さて、導入で本時の学習課題を決めるときに、子どもたちとのやりとりの中で、担任の先生はこんな言い方をした。  子ども... 続きをみる

  • 絞込みは見果てぬ夢

     振替休みと文化の日も、発表会のフォトシネマ作りなどしていたらなんとなくそれで潰れてしまい、読みかけの本も進まなかった。  記録によると現在80冊なので、自身に課しているノルマまであと20冊かあ…。ちょっとキツイかな。  今年は「読み直し、読み返し」も一つ頭にあったが、それも進んでい... 続きをみる

  • どうでもいい思ひに初雪がふる

     思い出せない。  今度カラオケに行くことがあったら、あの唄に挑戦してみたいという曲があった。  1日の学習発表会の打ち上げで、およそ半年ぶりにそんな場所に若い人たちといったが、  「あれれれっ、何の曲だっけ?」  あの髪の長い男の人…ギターを持って…そんなことを言って... 続きをみる

  • 人に用あり、用足すために…

     男子トイレに入るとよく目にする貼り紙。  「用を足す前に、一歩前進」という類のものだが、ふと気になったのが「用を足す」という言葉。  こういう疑問はきっとネットにもあるだろうと思い検索すると、案の定。  まず、これだ。    詳しい人、調べてくれる人はいるものですねえ、と改めて感心する。  そこ... 続きをみる