非日常の視点に同調する
8月分の読書記録を整理した。 伊坂幸太郎の短編を続けて三作読んだことになる。 『チルドレン』は前にも書いたように、陣内というキャラクターに魅せられてしまったが、次の『終末のフール』(集英社文庫)と『死神の精度』(文春文庫)は、設定自体がなかなか面白かった。 前者は三年後に小惑星が地球に衝突... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
8月分の読書記録を整理した。 伊坂幸太郎の短編を続けて三作読んだことになる。 『チルドレン』は前にも書いたように、陣内というキャラクターに魅せられてしまったが、次の『終末のフール』(集英社文庫)と『死神の精度』(文春文庫)は、設定自体がなかなか面白かった。 前者は三年後に小惑星が地球に衝突... 続きをみる
心の中で、「ああ、そうそう」と何度つぶやいたことか。 『秋田 遊びの風景』(男鹿和雄著 徳間書店) 懐かしさにどっぷりと浸ることができた画文集だった。 ジブリの絵職人といわれる著者が60年代の「遊びの風景」「食の風景」を書き、描いている。著者は私より三つ年上であり、まさしく同じ時代を... 続きをみる
『「詩のボクシング」って何だ』(楠かつのり著)を読み直している。 著者が中高生の頃の体験が綴られている第二章に、印象的な言葉がある。バスケットボールをしていてライバル校の選手の高速シュートに憧れを持つ件である。こんなふうに書かれている。 高速シュートを自分のものにしたいと、身体が求めていたの... 続きをみる
夏休み終了。 「受信の夏休み」にすると決めたのはいいが、その充実度はどうだったろう。 読書もそれなりに、研修会参加等もそれなりに、このブログに書き留めていたように収穫があったと思う。しかし、もう一つガツンとしたものが欲しかったなあという思いも残っている。 目指す積極的な受信のためには自らの... 続きをみる
立川談春が再び来るというので、いそいそと秋田市まで出かけた。 今回はまったくの独演会で、正味2時間強たっぷりと堪能することが出来た。 その良し悪しを語るほどの通ではないので、細かくは言えないが、ほぼ客席全体を見渡せる後方位置から見たときの観客の集中度、特に二席目の「妾馬」の後半は凄かったなあ... 続きをみる
先月だったろうかNHKの教育テレビで放映していた「詩のボクシング」の特集を録画しておいた。 番組表で見つけるたびに視聴してきたつもりだが、この録画したものはかなり初期のもの、噂に聞いた?ねじめ正一と谷川俊太郎のタイトルマッチだった。 もちろん、面白くないわけがない。 好き嫌いはあるだろうが... 続きをみる
『子どものための頭がよくなる読み薬』(武田利幸著 声の教育社) 著者は学習塾の経営などで著名な方で、本県いや本町の出身者でもある。 以前出した著書もなかなかおもしろかったが、子ども向けのこのような本も出されていたとは知らなかった。 なんと本の帯には「文部科学大臣推薦」の文字が大きくあり、推... 続きをみる
『珍版 秋田語の教科書』(加藤隆久著 三文舎)という本を、行きつけの書店で見つけた。 著者は秋田市在住で、私より三歳年上であるようだ。 年代的には収録された言葉全てをわかってもいいはずだとは思うが、そこは地域ごとの言語の違いも多く、2割ほどは使ったことがないなあと思うものもあった。 この類... 続きをみる
大学時代に少しばかり詩をかじっていたことがあったのだけれど、愛読するのはもっぱら平易な表現をする詩人ばかりで、その意味で吉本隆明は齧りたくても歯が立たないという印象ばかりが残っている。 それが糸井重里によって誘われ、対談集やら単行本などいくつか読めるようになった。しかし、今回またその言葉に接す... 続きをみる
ああ、とうとうやってしまった。 無意識にそれに手が伸びてしまったのだ。 かかってきた電話に応答している間に、受話器を持たないもう一方の手が、知らず知らずのうちにそれに伸びて…、 そしてあれだけ医師に止められていたのに、何のためらいもなく、つまり本能の従うままに、それを身体の内... 続きをみる
『星に願いを~さつき断景~』(重松清著 新潮文庫) 「彼らが生きた1995年から2000年までの六年間の、それぞれの五月一日を取り出す」形で物語が進行する。彼らとは、タカユキという十代の若者、三十代のヤマグチ、そして五十代のアサダ。連作短編的と言えないこともないが、結局三人の人生がどこかで交わ... 続きをみる
時々でいいから、自分の仕事や生活について俯瞰してみることでポジションを確かめておきたいと考える。 その意味で難解さはあったが、刺激的であり、かつ示唆的な本だった。 『日本の難点』(宮台真司著 幻冬舎新書) 五章だての構成からなる本書は、「これ以上はあり得ないというほど、噛み砕いて書かれてい... 続きをみる
『1分で大切なことを伝える技術』(斎藤孝著 PHP新書) 久々の齋藤孝本である。 本屋では少し立ち読みをするが、食傷気味というところもあって、しばらく読んでいなかったと思う。今回は「1分」に惹かれて思わず購入した。 内容に入る前に、まず「まえがき」の冒頭の一文に立ち止まる。 言葉は、チ... 続きをみる