ややこしさに可能性を見つけられるか
筆者が言うところの「長く膨大にして、ややこしくかつ広範な本」である『日本の行く道』(集英社新書)。 なんども逸れそうになったり、もどってみたりしながら一応最後まで読み進めた。 いくつもの付箋、マーカー引きの文章があるにはあるが、で、結局なんだと問われれば前書きにもどるしかないか。 その「原... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
筆者が言うところの「長く膨大にして、ややこしくかつ広範な本」である『日本の行く道』(集英社新書)。 なんども逸れそうになったり、もどってみたりしながら一応最後まで読み進めた。 いくつもの付箋、マーカー引きの文章があるにはあるが、で、結局なんだと問われれば前書きにもどるしかないか。 その「原... 続きをみる
思えば一番初めに今で言う「漢字文化」に目覚めたのは「民」という字の成り立ちだった。教師になって二年目だったと記憶している。「目に矢を刺して奴隷化する」というその字源は衝撃的だった。それから結構、漢字の授業にははまった。 それはともかく、「睡眠」は似た字を組み合わせた熟語であるが、字源から考える... 続きをみる
『日本の行く道』というタイトルを見ると、人は「これからの日本の行く道を教えてくれる教科書のようなものだ」と考えるでしょう。そして人は「教科書のような顔をした本」を求めます。なぜなら「教科書ならよっかかれる。だから安心だ」と思うからです。しかしこの安心は生きるための選択肢を狭めることです―― 『日... 続きをみる
「頭を冷やせ」などと昔はよく使われた気がする。 そういう意味で激高したり興奮したりする人が少なくなったのかもしれない。 熱のない国かこの国は…などと嘆いてみたくなる。 それはともかく、この季節に引っ掛けて子育てにもある種の「冷たさ」は必要、というようなオチにしてみたのだが、様... 続きをみる
『「人間力」の育て方』(堀田力著 集英社新書)を読んだ。 この本は堀田氏による現行の教育批判という括り方をしてもよいだろう。 政府主導の教育再生会議に対抗?して教育再生民間会議を立ち上げるだけの度量も気概もある方である。 総論として頷けることが多い内容であったし、「自助・共助」という根本の... 続きをみる
『「言語技術」が日本のサッカーを変える』(田嶋幸三著 光文社新書)を読んだ。 なぜサッカーか。 サッカー以外のスポーツを題名に当てはめても頷けるが、他に比べてその意味合いが一層強くなるには訳があるだろう。 一つのボールの行方をめぐって競技するスポーツは他にもあるが、フィールドの広さ、人数と... 続きをみる
月曜日の校内研修で「音読」について少し話すこととなった。 数年前にも町内の研修会で「国語の授業づくり」について1時間ほど話したときも、切り出しは「音読」であった。その時にも明治図書の「国語教育」誌をあたってみたのだが、「音読」を特集テーマに掲げている号は少ないようだ。 80年代後半からの号が... 続きをみる
「標」という字は使われる頻度が高いが、この字で個人的にすぐ思い浮かべるのは「雪標」である。 現代ではいかに北国であっても死語と言えようが、喩えであればこの先行き不透明な時代には十分に光ってほしい言葉である。 若い時分に学級通信をそのタイトルにしたことがあったが、今思えばちょっと背伸びした使い... 続きをみる
立川志の輔の落語を聴く機会があった。 たった一人で一ヶ月のロングラン落語会を満席にできる実力者であり人気者である。 今年、自身の新作落語がなんと映画化されるということで、さらに注目を浴びている。その映画の封切が2月にあり、その前の一ヶ月間、連日その新作と他の演目を行う形で三時間の高座を務めて... 続きをみる
悲惨な事件があれば必ずといっていいほど犯人の心理判定のようなことが取り沙汰される。特に青少年の犯罪である場合にはそれが当たり前になっている。むろん、大切なことである。その衝動性は何が原因だったのか詳らかにされるのだから…。 しかし、アバウトな見方であるのかもしれないが、結局自分の... 続きをみる
いよいよ来週から三学期のスタート。学期初めのネタの参考にと書いていたら、いつの間にか「まず、させる」というオチになってしまった。しかし「まず、させる」「まず、する」は大切なことだ。 ------------ 縷述「つながる授業」30 祝日絡みで三連休が続くと、学習に向かう子どもたちの状態はぐ... 続きをみる