よし、クリスマス語りを続けよう

「100人のサンタクロース」(谷口智則 文溪堂)
二冊目はこの絵本。これも人気本らしい。とにかく、この独特の画のタッチが可愛い。たくさんのサンタクロースが登場する絵本は他にもあるけれど、この絵のキャラクターは、いかにも「愛すべき」サンタのようなイメージが湧く。服装や色も含めてちょっとずつ変化をつけている。それが100人いるから見栄えがする。
お話自体は類書にもあるような、いろいろと「準備」が必要だったり、「練習」があったり、そしてそれ以外の「息抜き」もあったりする。後半がプレゼントを配り終えた後のパーティーの様子。ここを楽しく和やかに描いているところがポイントだろう。一人だけ足りないことに気づき、探してみると…というオチである。
11月に続編というか、新作が出ている。こちらのストーリーテーラーは「ぼく」だが、実は前作の最後に登場する「おねぼうサンタ」のようである。一月から十二月までの様子を、月ごとに追っていく形となる。この本ではサンタたちの十分に「暮らし」を楽しむ様子が描かれる。こちらも画風とマッチしている。

「100人のサンタクロースの12かげつ」(谷口智則 文溪堂)
ポイントは、「おねぼうサンタ」が各月のどこでも「御寝坊」の様子を示していて、その姿を探すような読み方ができることだ。きっと盛り上がるだろう。各ページ最終行の読み方に留意したい。御寝坊は前作で話のオチに使われるドジな様子だが、今回はやや「挽回」と言ってもいい。眠りとサンタは相性がいい。