さあ、クリスマス語りを始めよう
一度、クリスマスネタだけでやってみたかった。絶好の機会がイブ前日の23日に訪れる。限られた時間なので、どんなラインナップにしようかと、今までのことを思い出したりいろいろ検索したり、そして改めて見直したりして、決めた。一冊目はこの絵本。とても、有名なシリーズだが扱うのは初めてになる。

「よるくま クリスマスのまえのよる」(酒井駒子 白泉社)
冒頭の「いいこには サンタさんがくるよ。でもね、わるいこには?」の箇所では、それぞれの子がどんなことを想像するかな。ページをめくると、「そう おもうと しんぱいで ねむれない」子が窓を見ている様子が描かれている。そして、ドアをノックして入ってくるのが「よるくま」。そこが中表紙になり、始まる。
「ぼく」とよるくまの、クリスマスをめぐる交流は、空想がどんどん広がって、夜の空に飛び出していき、よるくまの家へたどり着く。くまの親子を羨ましがっているうちに…突然の場面転換。ぼくの幼い頃の姿が映し出されて…ファンタジーと呼んでいいかもしれないそのページを、どのくらい優しい声で読めるかな。
色とりどりの星がきらめく空間を戻って、自分のベッドへ帰るぼくに待っているのは「安心」だ。そんなふうに子どもたちに感じてもらえるだろうか。ぼくの声と「ママ」の声は字体も違うので、十分に意識しないと伝わらないぞ。この絵本ができて四半世紀が経つようだ。一体、何人の子のイブを安心させただろう。