だめだめ…でもぉ…だめだめ
別に艶っぽい話ではない。この繰り返しが、シリーズ絵本4冊すべてのクライマックスへ向かうたびに発せられる。「わにくん」が「ぶたくん」の様々なことに憧れたり欲しがったりする単純な展開だが、見聞きしている子どもたちは、わにくんに同化してしまうのだろうか、目を大きくして本を見入ってくれる。

このシリーズは「わにくんのだめだめきゅうり」(みらいパブリッシング 2020)から始まり、「だめだめアイス」(2021)、「だめだめぼうし」(2022)と続き、今回の「だめだめプレゼント」(2023)まで出版されている。以前「アイス」をやった時の反応がとてもよく、今年のこども園では月ごとに一編ずつ語ってみた。

絵が親しみの持てる画風で、人物のユーモラスな表情に思わず頬がゆるむ。読みの工夫は「わにくん」と「ぶたくん」の声のニュアンスを変えること、そして、わにくんが迷う場面を思いきり楽しく、アドリブも入れたりしてオーバーに演じることだろうか。欲望に負けそうなわにくんが救われるのでいつも安心する。
★今日の辞書引き★
【煩悩】(ぼんのう)「心を煩わし、身を悩ます心の働き」
【葛藤】(かっとう)「心の中で相反する欲求や感情がからみあい、そのいずれかをとるか迷い悩むこと」
【逡巡】(しゅんじゅん)「決心がつかなくてぐずぐすとためらうこと」