「獅子奮迅」には遠いけれど
大リーグのWシリーズは見応えがあった。日本人選手のいるドジャースを贔屓にするのは自然な感情とはいえ、ブルージェイズも本当にいいチームで熱戦が繰り広げられた。言うまでもなく一番のヒーローは山本由伸。忘れられない第3戦延長18回のブルペン入り。そしてまるでドラマのように締めくくった最終戦。
多少見続けた経緯で語れば、シーズンの9月6日対オリオールズ戦で9回2死までノーヒットノーランを続けた試合が忘れられない。ホームランを打たれたため後続ストッパーに託したら、なんと逆転負けした信じられないような結末だった。何が起こるかわからない戦いは、よく知る者だけが多くを制すると悟った。

今日のニュースを観ていたら、活躍を称えるナレーターの声が「獅子奮迅」という語を発していた。久しぶりに聞いたような気がするし、いわば物語の中にあるような形容だ。しかし実際、見た目の冷静さの陰には「獅子が奮い立ったように激しい勢いで物事に当たる」精神があったことを否定する人はいないだろう。
こういう世界があるのだ、若い方々にはぜひ一途に励めば何者かになれる未来を信じて歩んでほしい…と燻った老木(笑)は願う。霜月が始まり3日目。今月は特に予定事項が多く、しっかり体調管理せねばならない。「今日も頼む」と言われたら即マウンドに行ける心身にはほど遠いが、めりはりをつけて臨みたい。