すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

悲しみの復権

すぷりんぐ
「悲しみの復権」ということも、この授業を構想するきっかけであった。それは少年少女時代に他者の不幸に悲しみを感じ涙を流すという経験をするのを排除して、「明るく、楽しく、強く」という価値観だけを押しつけると、その子の感性も感情生活も乾いたものになってしまわないかという危機感である。
大瀬敏昭「輝け!いのちの授業」(小学館)

「不幸」はたくさんあるのだけれど、
その不幸を見せないように、できるだけ触れないように
といった姿勢が大人に見え隠れすることがある。
うすっぺらな明るさや楽しさだけでは
本当の強さは生まれてはこないだろう。
学校は、悲しみに向かわせる意図的な場を作り上げているか。

かけ声を支えるもの

すぷりんぐ
最近は「みんな仲良く」というかけ声に変わって「みんな違ってみんなよい」(金子みすず)という新しいかけ声が採用されるようになってきた。しかし、そのためには「自分とは考えの異なる他者とコミュニケーションする」知性が必要であるというところまではまだ考えが進んでいない。
上條晴夫「授業づくりネットワーク No237 P5」(学事出版)


金子みすずへのスポットライトは時代が求めたものであったし、
自分もかなり早い時期にその言葉に惹かれた。
それを教育の場で具現化するためには、もっと考えるべきことが
たくさんあるのだ、ということを今さらながらに思う