♪知らない言葉を覚えるたびに…
自分のボキャブラリーにない語が出てくると、手元の電子辞書(広辞苑や精選日本国語大辞典、他が入っている)を引いてみることが多い。そこに見出し語として載っていないので、ピックアップして勝手に書き散らしたい気分になった。下手な感想を記すより、「ひとつ大人になっていく」(by命の別名)のかもしれない。

File1【聞き零す(こぼす)】(P202)
「聞き逃す」や「聞き落とす」との違いが肝と言えるだろう。「零れる(こぼれる)」ではないから、受け留めてる(聞いている)自分の容量がいっぱいになったのではなく、何らかの理由がある。「逃す」や「落とす」にあるウッカリ感は強くない。だから状況により「零してしまった」。それは、例えば「茫然」の瞬間があるということか。
File2【腐り腹】(P304)
実に不快な言葉だ。妊娠できなかったり、何度も流産したりする女性を指して使っている。「腐り」という語が「ある語に冠して、ののしる」という意を持つ。小説では、つまり「腹」は「胎」なのだが、こうした言葉を投げつける奴こそ「腐り腹」ではないかと想った。この場合の「腹」は、「心」であり「胆」である。