「言葉」を身体に取り戻す
最近読んだ対談集の中では実に刺激的な一冊。この本の中で取り上げられている『言葉なんか覚えるんじゃなかった』という書籍も注文をかけた。言葉について少なからず考え続け、仕事や生活を送ってきたつもりだ。その一環としてのこの拙文ブログもあったのだが、根本で何か間違っていたような気にさせられた。 『「言葉... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
最近読んだ対談集の中では実に刺激的な一冊。この本の中で取り上げられている『言葉なんか覚えるんじゃなかった』という書籍も注文をかけた。言葉について少なからず考え続け、仕事や生活を送ってきたつもりだ。その一環としてのこの拙文ブログもあったのだが、根本で何か間違っていたような気にさせられた。 『「言葉... 続きをみる
「始末」という語が強く印象に残ったのは、NHKの朝ドラ「ごちそうさん」を観た時だった。近藤正臣扮する主人公の夫(あの東出某)の父親役だった。料理の本質を「始末」という言葉で表現した。これは辞書に載る意味の全てを込めたような使い方だと思う。広辞苑から抜粋すれば「首尾。事の次第。処理。倹約」。 『「... 続きをみる
講談絵本挑戦シリーズ(笑)第3弾である。今回は今までの『宮本武蔵』『大岡越前』とはちょっと毛色が異なる。時代はもっと古いし、「和歌」が大きなポイントになる。小学生相手ではさらに難度が上がりそうだが、展開は昔話風なのでこれに関してはわかりやいかもしれない。ふと浮かんだのはキャラを立てることだ。 『... 続きをみる
毎晩眠りにつく前にコミック『酒の細道』を眺める我が身としては、この2冊は実にすいすいとBeerのごとく読み切りました。 『酔っ払いに贈る言葉』(大竹聡 ちくま文庫) 筆者は『酒とつまみ』という雑誌の編集長らしい。古今東西、有名無名の方々の、酒にまつわる名言・迷言が収められている。ほとんどが「... 続きをみる
相変わらず、目覚めが早いパターンが続いている。手元のライトをつけて少しずつ、また眠気が戻ってくるまで読んでいる…初冬が近い。 『つまらない住宅地のすべての家』(津村記久子 双葉社) この作家の本はつい手に取ってしまうが、途中で混乱してくる場合が多い。 今回も冒頭に「住宅地地図」... 続きをみる
この作家の猫の描写はお気に入りだ。『ネコヅメのよる』は、持ちネタにしている(読むほどに面白みも増す)ほどだ。この一冊は猫を飼っている家でよく留守番を頼まれる?猫の妄想であり、その擬人化がとても愛くるしい。人間が楽しんでいる様々な日常を人間と同様に、いや、あくまでも猫らしく振るまってみせる。 『ね... 続きをみる
図書館ブログPRのためFBに書いた「濡れ落ち葉」のこと。その意味を知らずに40代の頃に使っていた。自分はまだかろうじて職を得ているから落葉ではないか、いや枝から離れたがどこかに引っかかっている状況か。まあ居場所がどうあれ、どんなふうに色づいているかだ…いずれは舞い降りていくにしても... 続きをみる
タイムトラベルがいつも面白いのは、現在に帰ってくるからだろう。設定としてどんなエンディングを迎えるかは多様になっているが、その結末を認識するのは現在なのだから…。読書も似ている。まさに乱読的な2冊でぼんやり思ったこと。 『帰郷』(浅田次郎 集英社) 浅田作品はいわゆる大作、長編小... 続きをみる
11月はもう読み聞かせの予定がないのだが、来月はかなり回数をこなしていく計画である。ヨシタケシンスケをひとつ入れたいという思いがあり、今夏発刊されたこの本を手に取った。『わたしの わごむは わたさない』『なつみは なんにでも なれる』と同系統であることが、題名だけでも想像がつく楽しい一冊だ。 『... 続きをみる
教員を退職した時に、ある方から「紀行文でも書けばいいんじゃない」と声をかけられた。さほど親しい仲でもなかったので意外な誉め言葉として覚えている。ノンフィクションの文章に対する憧れは確かにある。しかし紀行文は無理だなあと、改めてこの本を読み痛感する。自分には「旅強さ」が決定的に欠けている。 『屋久... 続きをみる
シンパシーを感じる作家の一人。しかし読んでいると、暮らしぶりの駄目さ加減に時々情けなくなる。それは、自分にもまた似ている部分を感じるからであり、ドーシヨーモネーナという思いが鏡で跳ね返ってくる。一言でいうと「甘い」。それもまったりとした、後をひくような…だからずるずるはまってしまう... 続きをみる
11月1日「犬の日」だったので、取り上げてみた一冊だ。教職当時よく実践した「変身作文」~自分以外の何かになって身の回りを綴る~に似ている。子どもたちも楽しんで取り組むし、応用も利く。しかしプロの作家の書く作品だ。当然ながら視野も広いし、ウェットも十分、かなり綿密な本ではないかと思われる。 『しあ... 続きをみる
この2冊は若い人この場合実年齢を指しているが、薦めたいなあと、しみじみ思った。 『世界を、こんなふうにみてごらん』 (日高敏隆 集英社文庫) 著者自身ではなく、弟子の今福道夫氏によって「あとがき」が記されている。それによると、亡くなった2009年に読書情報誌『青春と読書』に連載されたエッセ... 続きをみる
落語紙芝居シリーズは教員現職時代に揃えてあり、何度か子どもたちの前で披露した。『とまがしま』が一番お気に入りだ。絵本で落語は難しいと思っていたか、昨秋の研修で紹介されたのを機に、この絵本と『死神』を手に入れレパートリー化を目論んでいる。昨年度の後半に三度挑戦し、約一年ぶりに取り上げた。 『いちは... 続きをみる