すぷりんぐぶろぐ

今、頬に感じる風を楽しめれば…

2021年3月のブログ記事

  • 年度末の読み散らかし

     公私ともにちょっとバタバタする年度末となった。時間が限られたなか、楽しく読み進んだ本、ナンダアと言いながら読み飛ばした本…少し混沌とした年度末読書メモ。 『向田理髪店』(奥田英朗 光文社文庫)  久しぶりの奥田英朗小説。相変わらず読みやすい。小林薫主演(笑)でTVドラマ化でもされそ... 続きをみる

  • 「ここは」からスタート

     絵本というカテゴリーを作っておきながら、ほとんど投稿できていないのはどういうわけだ!と自分に発破をかけてみる。  一昨年から自前で購読している本も多いので紹介をかねて、書き散らしてみる。  昨年の夏に『ここは』という絵本を買った。  これは雑誌等でちょくちょく目にする詩人最果タヒが書いた一冊。 ... 続きをみる

  • 身辺雑記という薄い膜

     エッセイとは「随筆・随想」と訳される。また少し品に欠けるが「身辺雑記」という言い方をすることもあるだろう。その意味で、本当に身辺のことだらけだなあと感じる一冊。なんと24年間に発表した文章を収録している。ただ、時代感なく読ませてくれる印象が残ったのは、この作家の筆力か。選材のセンスか。 『夢のな... 続きをみる

  • 常に出来事を愛でる

     読み返しもこれを最後とする。  掲示として挙げる詩や文章で、使いやすかった(これはずっと前からだが)のは、まど・みちおだ。  それらの詩句は有名なので、ここに載せたりしない。  意外なところで、村上春樹の文章を二度使っていた。  小説は苦手だが、エッセイなどは変化球的で面白いなあと思う。  10... 続きをみる

  • 光や灯りを求める心を

     選んだ詩などを読み返してみると、数としても「光」「灯り」がキーワードになっていることに今さら気づく。  1月に選んだ坂村真民の「念ずれば花ひらく」から選んだ詩篇は、まさに「光る」そのものだった。 光る  光る すべては  光る 光らないものは ひとつとしてない みずから 光らないものは 他から ... 続きをみる

  • 48の言の葉セレクション・壱

     今年度、図書館のエントランス掲示を担当した。  「今月の言の葉」と題して、毎月、詩や短文などを4編ずつ掲げることにした。  かつて、この図書館の館長であったT先生は、校長時代に「詩と絵のある学校」を標榜していらした。その感化を受けて、私も似たようなことを学校でしてきた。  今、幸せなことにT先生... 続きをみる

  • スマホというドラッグを…

     『スマホ脳』(アンデシュ・ハンセン 新潮新書)を続けて読む。脳内でストレスのシステムと同様に発達してきた「報酬システム」。ここでのキーワードはよく見聞きするドーパミンという物質。人の行動を促し、満足感につなげる役目を担っている。ドーパミン量を増やすことが人間を突き動かす原動力になるという。  著... 続きをみる

  • 脳の進化と現代環境は…

     第一章冒頭に点ばかりの図が2ページ掲げられている。この図及び説明だけでもこの本を読む価値は大きかった。点は1万個描かれてあり、「この点1個が、20万年前に私たちの種が東アフリカに出現して以来の一世代を表している」。つまり1つが20年だ。私たちが享受しているこの機械文明は、点何個分の世代か。 『ス... 続きをみる

  • 春場所中日の愚痴か

     一相撲ファンとして、今書き残しておきたい。三月場所の二日目を横綱土俵入りから結びの一番まで見ていて、白鵬が変だと感じて家人に「ちょっとおかしいよ」とは口にしていた。翌日休場が発表され、「またか」という落胆やあきらめの感情がわいた。ここ2,3年はずっと繰り返されていて腹立たしくも思える。  その三... 続きをみる

  • その蜜はやはり麻薬です

     「ケナリ」と初めて聞いたのは、臨時教員として勤めた僻地の中学校。女子中学生が口にした語の意味が分からず、帰宅してから尋ねたら、家族の中で明治生まれの祖母だけが「昔使ったことがある」と語った。後で調べたら、方言というより古語で広辞苑に載っていた。「うらやましい」それに「妬ましい」が重なる。 『なぜ... 続きをみる

  • たった一つの習慣でよい

     著者の新書は既に2冊読んでいる。本書はそのなかの『脳が冴える15の習慣』の続編として発刊されたと、あとがきに記されていた。「冴える」つまり「鍛える・高める」から本書「守る」への流れ。これは当然、加齢に伴う自然な考え方だ。自分の行動もそのようにシフトしていると感じるし、それが選書に現れたか。 『脳... 続きをみる

  • 春眠覚めて深淵覗く

     人の死は小説の大きなモチーフとなるが、昨日メモした本とはうって違う内容だ。  朝の目覚めに、なんともつらい物語を読んだ。 『JR上野駅公園口』(柳 美里  河出書房新社)  昨年「全米図書賞受賞」で注目を浴びた作品。この書名を見たときに思い出したのは、遠い昔に地元紙に載ったある投稿詩だった。新幹... 続きをみる

  • 「やどる」その人のいのち

     ひと月前よりは少し寝やすくなった。半分寝ぼけも入っているが、早朝読書のメモである。 『さざなみのよる』(木皿 泉  河出書房新社)  知り合いに薦められた一冊。何か既視感があった。ナスミという主人公のイメージが小泉今日子では…と浮かんだのでTVドラマか。調べてみたら、やはりあった。... 続きをみる

  • 青臭いとしてもやはり

     学校での読み聞かせ、今年度分を振り返ってみる。  「コロナ禍」(この語もずいぶん一般的になったなあ、一年前は使っていなかった)により、若干遅れたものの5月19日にスタートしていた。  この時の時間や準備は印象深く、ブログにも記してある。  Spirit of St.Louisを噛み締める  そこ... 続きをみる

  • 意識して意味ない時間をつくる

     養老師の「ぼーっと自然を見る」ことと、共通点のある内容を脳科学者の篠原氏も述べている。コロナ禍のストレスに対するアドバイスとして、「皆さんには、日常に”ぼんやり時間”をぜひ取り入れてほしいですね」と語っている。今まで毎日繰り返してきたバス待ちや通勤、退屈な会議等&hell... 続きをみる

  • 今さらの自戒ではあるが…

     昨日の続き  通知表の所見について活字化を積極的には認めなかった。ただ前例としてあった場合、それを禁止する判断も出来ずじまいだった。職員向けの通信で繰り返し書いてきたのは「活字の文章は、直筆よりも不利ですよ」ということ。つまり、貴方が伝えようとする考えや思いが伝わりにくいはずですよと。それは何故... 続きをみる

  • デジタルと紙と生産性…

     一昨日書いた『遺言。』のメモに触発されたか、届いた冊子の記事が目に入った。「『デジタル』と『紙』で異なる脳の受け取り方」と見出しがついている。インタビューに答える形で、脳科学者篠原菊紀氏は、こう語っている。実験結果から、「『デジタル』より『紙』のほうが作業効率も生産性も高まるように思えます」  ... 続きをみる

  • 10年前の週刊誌をめくる

     あの大震災の翌週に買った2冊の週刊誌だ。  様々な雑誌に手を伸ばしていた時期があり、今はその処理(廃棄が多い)を毎年のように行っている。  しかし、この雑誌は少し残しておこうと思った。  時が経って、どんな思いで自分が眺められるか興味があった。  今日、改めて開いてみる。    当日から一週間目... 続きをみる

  • できるだけ「同じ」に染まらない

     何の著書か失念したが、養老先生の言葉で今も時々思い出し、実行することがある。「一日に何度か、自然のものをじっと見るといい」。15分くらいと時間が示されていたようだが、それに達しないまでも時々やってみる。その意味は?と問いたくなる意識を、ほんわりとした陽気で包んでくれるような一冊だった。  202... 続きをみる

  • 春の新書乱れ読み

     先月のいつだったか、ちょっとした合間に立ち寄ったBookOffで、新書コーナーへ行き目に付くタイトルをバラッバラッとカゴに入れた。帰ってみて袋から出して書棚に取りあえず置くと、なんと節操のない?品のない?方向性のない?選書だなと苦笑した。いつものごとく風呂読書用なので、リラックス優先か。  『モ... 続きをみる

  • 桜を特化したいのは…

     「桜は好きですか」というアンケートをとれば、日本人ならかなり高評価が出てくることは間違いない。理由は様々だろうけど、多くの人にとって小さい頃からの馴染みがある。大概の学校では敷地内に必ず在るといってよい。開花の時期には地域差があるが、行事や出来事に彩りを添える大きな役割も担ってきた。  数えてみ... 続きをみる

  • デビューの不安と期待

    先月末役場から届けられた「介護保険被保険者証」(と一緒にもちろん納入金額の説明、予告文書)を見て、改めて「高齢者デビュー」するのだなと思った。自分史上、身体を鍛える期間はあまりなかったし、気分だけグルメ暮らしを続けてきたので、健康年齢はかなりの高齢になっている点は了解済み。そう言えば&hellip... 続きをみる

  • 副題を心に仕舞い込む

     「陥穽から風穴をさがす」という副題はブログ開始時から付けていた。テーマというほど大層なものではない。そうありたいという願いか。私(たち)は今、落とし穴に入っているが、その中で風穴をさがなければならない。それは何故か。取りあえずは「息」をして生きなければならないから。それだけか。  その風穴から異... 続きをみる

  • 桃の節句に「きれい」であれ

     先日、最近気がかりなことの一つが解消できた。それはある専門家がかけてくれた言葉一つが大きかった。  「きれいな○○ですね」  これは効いた。  詳しくは書かないが、その一言が頭に残って、しみじみそんな思いに浸っていたら、これは汎用性のある褒め方として超一級ではないかと考え付いた。  「きれいな娘... 続きをみる

  • 性格が事件に遭遇させる

     「人は、その性格に合った事件にしか出会わない(抄)」と付けられた見出しに目がいった。『波』3月号(新潮社)に「城山三郎、渋沢栄一を語る」と題され、著書から渋沢に関する記述が紹介されている。もちろん、大河ドラマ「青天を衝け」の主人公として取り上げられたからだろう。この文章がすこぶる良かった。  見... 続きをみる