メディアの複雑さに立ち向かう気概
理論社が出版している「よりみちパン!セ」というシリーズの中の一冊であるが、これは、寄り道や道草以上?に、中高生向けの教科書としても通用するような本だ。 『世界を信じるためのメソッド ぼくらの時代のメディアリテラシー』(森 達也著) テレビを中心としたメディアリテラシーに関して、実に筋道立てて... 続きをみる
今、頬に感じる風を楽しめれば…
理論社が出版している「よりみちパン!セ」というシリーズの中の一冊であるが、これは、寄り道や道草以上?に、中高生向けの教科書としても通用するような本だ。 『世界を信じるためのメソッド ぼくらの時代のメディアリテラシー』(森 達也著) テレビを中心としたメディアリテラシーに関して、実に筋道立てて... 続きをみる
講談社の月刊誌である「本」で、おもしろい論考を目にした。 書いているのは内田樹氏(神戸女学院大学教授)。 「教育に惰性を」がそのタイトルである。 「惰性」というと、だらだら続く習慣という意が一般的であるが、物理的な慣性という意味もある。後者の意も込めて、内田氏は次のように意味づけている。 ... 続きをみる
昨年末に、かつて「ミスター文部省」と呼ばれた寺脇研氏が退職したことを知った。 『格差時代を生きぬく教育』(ユビキタスタジオ)は、その寺脇研氏への連続インタビュー集である。 「ゆとり教育バッシング」から始まり、現在の教育の流れの発端とも言うべき臨教審答申、業者テスト問題、さらに公務員制度、障碍... 続きをみる
三学期開始後、自分なりに辞典活用の導入に力を入れてきた。休み時間も読書の時間も辞典を手にしている子もいるという。一過性のものであっても活用のきっかけには十分なり得るだろう。あとは、定期的なチェックである。 ------------------------ 「辞書引き」つまり言葉を探すはやさの実... 続きをみる
残っている学年は一年生と六年生である。 一年生は、辞典の導入についての具体的な先行実践を目にしていないので、自分で組み立ててみた。 導入は ○あるページを拡大コピーしたものを黒板に貼りつける 詳しい内容については、いずれまとめてみたいと思う。 いずれ、きっちりと45分ほぼ予定した通り... 続きをみる
地区センターの職員の方が学校に見えられ、一冊の本を置いていかれた。 発行元より「地域の学校に寄贈してくれ」と依頼されたとのことである。 『ヤスコサンバの話っこ』と題されたその冊子は、この地区在住の高橋ヤスさんのお話を秋田市の小西一三さんが聞き書きの形で文章化したものである。100ページ近くあ... 続きをみる
辞典の授業二日目。 4時間目に三年生、5時間目に二年生が予定されている。 二年生は、担任の意向もあり辞典を全員分揃えてあり、特に重点的には扱っていないが、随時指導はしているとのことであった。 実態の調査についての流れは四、五年生とほぼ同じである。 やはり「指定されたページを開く」という段... 続きをみる
国語辞典を活用するための授業を始めた。 初日は2時間目に5年生、3時間目に4年生である。 最初にどの程度の速さで引けるか調査をする。 そのための導入として二つを行った。 ○指定されたページを開き、数字を指差す ○指定された言葉を探し、ページの数字を指差す そして10の言葉があるプリントを... 続きをみる
『ひきこもれ』(だいわ文庫)とは、なんとも刺激的なタイトルである。 吉本隆明氏の著書である。 ひきこもりの人は、考えること、感じることを人より余計にやっているのです。 確かにその可能性はある。 しかし、と思う。 吉本氏自身がそうした傾向を持つからと言って、現在のひきこもりと簡単に重... 続きをみる
家本先生は『子どもが育つ教師の言葉 30のアプローチ』(たんぽぽ出版)のまえがきに、こんな文章を残しておられる。 教師も新卒時代に基礎・基本を身につけ、キャラがたつにつれて創造的実践を試みつつ成長するものである。 んっ「キャラがたつ」。 漫画やドラマの世界で使われる言葉のように思っていた... 続きをみる
『子どもが育つ教師の言葉 30のアプローチ』(たんぽぽ出版)という本を、著者の一人である佐藤正寿先生よりいただいた。 学校の日常における教師の「指導言」「支援語」を、「受け止める」「評価する」などの7つの場面ごとに例示している。 小学校低学年向けから中学校向けまで、それぞれの言葉かけの例が載っ... 続きをみる
三学期に力を入れたいことの一つに、国語辞典の指導がある。 二学期末の研修時に、全員に構想めいたことを話してあった。 昨日、共通の辞典を購入し、各学級へ配布。 そしたら、ある学級ではその真新しい辞典に、一人の子が「わあっ」と頬ずりしたとのことである。 「辞典を、そんなふうに愛してもらえる... 続きをみる
比較的穏やかな天候で三学期が幕を開けた。子どもたちも元気である。 休み中に職員と雑談した中で、この時期登下校などでやや心配なこともあるという話が出され、そのことを意識しながら書いてみた。 ----------------------- 「久しぶりに大曲から横手までの列車に乗ったら、通学の高校生... 続きをみる
「授業成立」に関わるメールマガジンの原稿を依頼され、「学習意欲と授業成立」についてまとめてみた。 具体性に欠け、また舌足らずな部分も多くなってしまった。 ただ考えるにつけて、「学習意欲」を単一の形で見てはいけないと思うようになったのは収穫だった。 ======================... 続きをみる
地域の新春座談会に参加した。 講演があって、隣接している地区にある介護施設長が講師であった。 学生時代に落語研究会にいたということだけあって、非常にテンポがよくウィットに富んだお話だった。 (でも参加者の中の高齢者層には少し速すぎたかな?) 介護に対する考え方が話の中心にあるのだが、様々... 続きをみる
行きつけの書店で『12歳の大人計画』(文藝春秋)という本が目にとまった。 NHKの「課外授業 ようこそ先輩」の記録である。 先生役は松尾スズキ。知る人ぞ知る「大人計画」のリーダーである。 テーマは「大人」とある。「大人計画」の松尾が「大人」を小学生相手に教える。おもしろくないわけがないと早... 続きをみる
『他人を許せないサル』(正高信男著 講談社)には、けっこう怖いことが書いてある。 例えば、ゲームが日常化している子どもについての記述。 いまの子どもたちというのは、目の前でいじめられている友達がいても、その痛みを感じられない。自分の延長したところかに、友だちという存在を位置づけられない。 ... 続きをみる
文教大学の秋山邦久先生の講演を聴いた。 秋田にいらした方なので、幾度となくお話を聞いているが、軽妙なトーク風に進む中でポイントをしっかり押さえられるので、いつも頷かされることが多い。 今回のテーマは「児童虐待への対応」。 切り出しは、こんな問いかけだった。 対応が始まっているのに、なぜ虐... 続きをみる
重松清著の『卒業』(新潮文庫)は4編が収録されている作品集だ。 いずれも読みきりの形であるが、作者自身が書いているように「淡いつながり」もあるように感じる。 「卒業」をテーマにした作品集で、重松清とくれば設定は当然学校となるのだろうが、実際に学校や教室の場面が多いわけではない。 しかし、そ... 続きをみる
結構多くの学校が「かかわり」や「伝え合い」などという言葉を研究主題の文言に入れているような気がする。自分が勤務していたところもそうだったし、周囲をみてもそういう傾向がある。最近は「人間関係力」というテーマなども目にした。 子どもたちいや大人も含めて社会全般の現状が、そうした関係の希薄さを感じて... 続きをみる
昨年末から少しずつ読み続けていた 『日本人が忘れてはいけない 美しい日本の言葉』(倉島長正 青春出版社)をようやく読了した。 ほとんどの言葉を「知ってはいるが、使っていない」という現実を実感する。 例えば「たまゆら」「居住まい」「首ったけ」… 例えば「益荒男」「手弱女」「とうへん... 続きをみる
去年の秋頃の雑誌(ダ・カーポ)をなんとなく読み返していたら 自分にとってはちょっと新鮮な論を見つけてしまった。 脳科学の研究者として名の売れている池谷裕二氏が、こんなことを言っていた。 意識が分散するというか、一つに固定されないことが、いろいろな可能性を生む。 だから、持続力と集中力とは、相対... 続きをみる
今年、最初に手にした本は 『井深大の 心の教育』(ゴマブックス)である。 年の終わりが土井(天外)氏の本であったし、何故かソニーづいてしまった。 1985年に初版本が出されたというこの本を読んで、改めて感じるのは 「この20年、教育を巡る話題や背景はほとんど姿を変えていない」ということだ。 ... 続きをみる